アジアンタム 観葉植物-繊細な葉を持つ常緑のシダ植物-イパネマおやじ

アジアンタム (Adiantumu) は、世界の熱帯、亜熱帯、温帯の広い地域に分布するシダ植物です。その種類は約200種とされ、中でも広く栽培されているのは、アジアンタム・ラディアヌム (A.raddianum) とその園芸品種が広く栽培されていて、一般的に「アジアンタム」と呼ばれるの当種のことを指しています。様々な種類や品種があり、ほとんどは鉢植えや吊り鉢で育てられています。常緑で繊細は葉をしていて、一年中観賞できる楽しみがあります。

アジアンタム

基本的に鉢植えで育てる

  • 分類:イノモトソウ科ホウライシダ属 / 原産地:世界の熱帯、亜熱帯、温帯
  • 別名:ホウライシダ
  • 学名:Adiantum spp.
  • 園芸分類:多年草(シダ) / 耐寒性(弱い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:10~100cm
  • 苗の植え付け:5月~9月(市販の苗が流通する)真夏を除く
  • 植え替え:5月~9月(真夏を除く)
  • 株分け:5月~9月(真夏を除く)
  • 栽培方法:コンテナ(植木鉢、ハンギングバスケット) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
  • 特徴
  • アジアンタムの仲間は、世界の熱帯、亜熱帯、温帯の広い範囲に約200種が分布するシダ植物です。国内では約8種が自生しています。多くの種類があり、ミニ観葉やコンパクトサイズの鉢植えとして年間を通して楽しめる観葉植物です。多湿を好み、乾燥には弱いという性質を理解すれば、育てやすい植物です。
  • 多くの種の中でも、アジアンタム・ラディアヌム (A.raddianum) とその園芸品種が広く栽培されています。繊細で柔らかな葉が、ほのかに揺れる様は涼味のある雰囲気を演出してくれます。
  • 近縁種
  • アジアンタム・ラディアナム (Adiantum raddianum)→熱帯アメリカ原産。アジアンタムの中で、広く栽培され人気のある種類です。園芸上では一般的に「アジアンタム」と呼ぶ場合は当種を指しています。
  • アジアンタム・クネアータム (A. cuneatum)→和名はコバホウライシダ。熱帯アメリカ原産。小葉のホウライシダの名前どおり、葉長は20cm程で小さな葉が密生する。
  • アジアンタム・ペルーウイアナム (A. peruvianum)→原産地はエクアドル~ボリビア。ラディアナム種と比べると大型で草丈100cm程のシダ植物。

多年草

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)/ 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土
  • コンテナの場合、赤玉土(小粒)5:腐葉土3:川砂2:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 肥料 
  • コンテナの場合、鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、5月~9月の間、月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。
  • 植物の根や葉に、直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)や冬季(休眠期)の施肥は控えます。

シダ類

生育期寒中の水切れには要注意

  • 苗の植えつけ
  • 適期は、5月~9月です。購入した鉢植えの、鉢サイズが小さな場合は、1回り大きなサイズに植えつけましょう。
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」の項目で準備しておいた土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように根鉢を1/3程(軽く崩す程度で)崩して、古い土を落としてから植え付けます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 植え替え
  • 適期は、5月~9月です。
  • コンテナの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、1~2年に1回を目安に行いましょう。用土は「植え付け」と同じです。1~2回り大きな鉢に底石を敷き、根鉢を軽く崩して古い土を落とし、傷んだ葉や根は切り取ってから植え付けます。植え替え直後にタップリの水を施します。(株元の葉が混みあってきて、葉色が薄くなってきたら植え替えます)
  • 株分け 
  • 適期は、5月~9月です。植え替えの際、同時に作業しましょう。根鉢を抜き出したら、ハサミかナイフで2~3ケに切り分けます。発芽するまで水を切らさないように日陰に置いて管理します。
  • 株分けして新しく植え付ける鉢サイズは今までと同じサイズにしましょう。1回り大きなサイズに植え替えないこと。(サイズが大きすぎると根を張り切れない)

常緑性

苗色大サイズ

屋外では地面に直置きせず台の上にのせる

  • 水やり
  • コンテナの場合、春~秋の生育期は鉢土の表面が乾く前に早めに施しましょう。冬は、表土が乾いたら施します。
  • 夏の高温期は、葉に水がかかると株が蒸れて枯れる原因となるので、株元から直接表土へ施しましょう。
  • 手入れ
  • 切り戻し→葉が繊細で小さいので、水切れを起こすとスグに枯れてしまいます。水分が無くなってチリチリになった葉は、元には戻らないので思い切って株元から切り戻しましょう。春~秋の生育期間中であれば、スグに新しい枝が伸びて葉が茂ります。
  • 害虫→ナメクジ
  • 日当たり
  • 日当たりと風通しのよい場所を好みます。
  • 春~秋は屋外の柔らかい日が当たる場所に置きます。冬は、室内へ移動させましょう。
  • 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。コンテナを移動してやりましょう。

苗色大サイズ