ホウセンカ 季節の花-夏に咲く明るい花色の草花-イパネマおやじ

ホウセンカ(鳳仙花)は、初夏になると茎頂部の葉脇から、短い花柄を伸ばして花径2~4cmの花を横向きに咲かせます。花色は、白色、黄色、サーモンピンク色、紫色、紅色など多彩な花色は、観賞用として広く人気があります。鳳仙花は中国名で、花形が鳳凰が羽ばたいているようにみえることがら、名付けられたといわれています。

ホウセンカ科

直根性なので移植を嫌います

  • 分類:ツリフネソウ科ツリフネソウ(インパチュアンス)属 / 原産地:東南アジア、インド
  • 別名:ツマクレナイ、ツマベニ(漢字表記:爪紅)
  • 学名:Impatiens balsamina
  • 園芸分類:一年草 / 耐寒性(弱い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:30~70cm(矮性種:20~30cm)
  • タネまき:4月~5月
  • 苗の植え付け:5月~6月(育苗後または流通する苗もある)
  • 開花期:6月~9月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(植木鉢、プランター) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
  • 特徴
  • ホウセンカは、東南アジアからインドに分布するツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草です。草原や川辺などに自生しています。多彩な花色と、美しい花色で世界中の広い地域で栽培されています。日本へ渡来したのは、室町時代とされ古来より栽培されてきたのですね。ツマクレナイ、ツマベニなどの別名は、江戸時代に花弁の色素を利用して、爪を赤く染めて遊んだことに由来するとされています。
  • ちなみに、花弁を水に浸してから軽く絞ると、綺麗な色水に染まります。花形は、八重咲き、椿咲きなどになるのが美しくみえる要素でしょうね。やや乾燥を嫌いますが、夏の暑さにも強く育てやすい草花です。ご愛嬌なのは、秋に付ける実に触れると、種子がはじけ飛ぶさまが可愛らしいですね。種子を採取しておきましょう。
  • 近縁種 
  • インパチェンス (Impatiens walleriana) →熱帯アフリカ原産の多年草。和名は、アフリカホウセンカ。インパチェンスの仲間は、世界の熱帯から亜熱帯地域に約1000種類が分布する一年草または多年草です。(サイト内 詳細ページ
  • ニューギニア・インパチェンス (Impatiens hawkeri) →原産はニューギニア。インパチェンスの仲間で、ニューギニアに分布する種を親として作出された品種群です。
  • サンパチェンス (Impatiens hybrida Sun Patience) →インパチェンスとニューギニア・インパチェンスの交雑種で、園芸品種として作出されました。花期は5月~11月。花径5~6cmの3弁花を咲かせます。

ツリフネソウ科

連作障害が出るので連作を避ける

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)
  • 生薬(鳳仙)→風邪、魚肉中毒
  • 用土
  • コンテナの場合、市販の草花用培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、植えつけの1週間程前に、土壌改良用の牛ふん堆肥または腐葉土を(1㎡当たり2~3kg)混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をしましょう)鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、6月~7月に月2~3回薄めの液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、6月~7月に、月1回程、少量の緩効性化成肥料を置肥します。(あまり多くの肥料は必要ない)
  • 追肥の際は、植物の根や葉に直接肥料が触れないように注意しましょう。

鳳仙花

  • タネまき 発芽適温20~25℃
  • 適期は、4月~5月です。移植を嫌うので、直まきかポリポットまきにします。
  • ポリポットまきの場合、市販のタネまき用土か赤玉土(小粒)を敷いて、3~4粒タネをまいたら5mm程に覆土をします。弱い苗を間引きながら、1本立ちにして本葉が4~5枚になって茎がしっかりしたら、花壇やコンテナに定植します。
  • 花壇かコンテナに直まきする場合、「用土」と「肥料」の項目で用意した土に、直接タネまきします。表面を土で覆い20~25℃で管理します。発芽するまでは、よく観察して水切れを起こさないように注意しましょう。弱い苗を間引きながら、株間20~25cmで1本立ちにします。
  • 苗の植えつけ 移植を嫌います
  • 適期は、5月~6月です。
  • コンテナの場合、5~6号鉢に鉢底石を敷き、ポリポットから根鉢の根を傷めないように抜き取って植え付けます。「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。(65cm深型プランターだと3株が目安)
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げ、ポリポットから根鉢の根を傷めないように抜き取り植え付けます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。(株間は20~25cm)

インパチュアンス属

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水はけのよい土壌を好む

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。真夏などに乾燥が続くようならば施してください。
  • 手入れ
  • 種を採取する→こぼれ種でも発芽しますが、種子を採取して保存しておくとタネまきできます。
  • 病気→うどんこ病
  • 害虫→ネコブセンチュウ
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。

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