エダマメ(枝豆) 野菜-ベランダでも育てられる野菜-イパネマおやじ

エダマメ(枝豆)は、大豆と同じ植物で、まだ成熟していない状態で収穫したものです。未成熟の時期に収穫された緑色の若いものがエダマメ、成熟するまで育て茶色く乾いた状態になったものが大豆です。ちなみに、もやしも大豆と同じ植物で、完熟した大豆が発芽して出来るのがもやしです。栄養価が高く「畑の肉」ともいわれ、なおかつ低カロリーで納豆や豆腐の原料として、古くから日本人の食生活に欠かせない存在です。

エダマメ

苗を育てるのはポットまきがお奨め

  • 分類:マメ科ダイズ属 / 原産地:中国
  • 別名:ダイズ(漢字表記:大豆)
  • 学名:Glycine max
  • 園芸分類:一年草 / 耐寒性(弱い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:60cm
  • タネまき:4月中旬~5月中旬(ハウス栽培では2月から可能)
  • 苗の植え付け:5月中旬~6月上旬
  • 開花期:6月~7月
  • 収穫期:7月~8月
  • 栽培方法:地植え ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
  • 特徴
  • エダマメや大豆と仲間なのが、黒豆です。和食料理で使われることの多い黒豆ですが、大豆の一種なのです。正式名称が黒大豆または黒枝豆で、普通の大豆と異なり表皮が黒いのが特徴です。縄文時代に存在したといわれる、大豆の出土例があり、古くから生活に欠かせない植物だったのですね。
  • 茎、枝、果実のサヤは、短くて硬い毛に覆われています。初夏~夏に薄紫色や白色の蝶形花を咲かせます。弱酸性(pH6前後)の土壌を好み、根にマメ科特有の根粒菌が付いて、空気中のチッ素を吸収してアンモニアに変換して養分を供給するので、ほとんど肥料は必要ないといえます。
  • 栽培には、畑などに直接タネまきする直まきと、苗まで育苗ポットや箱などに蒔いて苗を育ててから畑に定植するという2つの方法がありますが、温度管理や芽が出ると野鳥などに食べられやすいので、育苗ポットなどで育てるのかお奨めです。更にいえば、初心者はタネまきからだとハードルが高いので市販の苗を購入して育てると簡単です。
  • 近縁種(園芸品種)
  • 莢(サヤ)の色により白毛と茶毛、種皮の色で茶豆と黒豆、緑豆(一般的な種)に分けられます。栽培する地域や時期により、早生種、中性種、晩性種の中から目的に応じた品種を選びましょう。

エダマメは野菜

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)
  • 声枯れ、のどの腫れ、咳止め、利尿、解熱
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 煮物、菓子
  • 用土 
  • コンテナの場合、市販の野菜用培養土を使います。
  • 地植えの場合、植え付けの2週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して苦土石灰を混ぜ込んでおきます(1㎡当り100~200g)さらに、植えつけの1週間程前に、土壌改良用の牛ふん堆肥または腐葉土を(1㎡当り1kg程)混ぜ込んでおきます。さらに畝立ての前に、緩効性化成肥料(1㎡当たり80~100g)と過リン酸石灰(1㎡当たり50g)を混ぜ込んでおきます。
  • 畝立て
  • 土作りが完了したら、畝を立てます。1条まきは畝幅40cm・株間15~20cm、2条まきは畝幅60cm・株間25~30cm、畝高は10cm位です。水が溜まらないようにうねは平らに作ります。必要があれば表面をマルチで覆い、それぞれの株間でマルチに植え付け用の穴を空けます。
  • 肥料 根粒菌が付くので多くは必要ない
  • コンテナの場合、野菜用培用土を使う場合、苗を定植後の追肥は、花が咲き始めたら1週間に2回程薄めの速効性液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、「畝立て」の前に元肥として、緩効性化成肥料(1㎡当たり80~100g)と過リン酸石灰(1㎡当たり50g)を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は基本的に必要ありません。しかし、開花した後の実つきの状態を観察して、実つきが悪いようであれば化成肥料を追肥(1株当たり10g)として施します。
  • 追肥の際は、植物の根や葉に直接肥料が触れないように注意しましょう。

枝豆は人気の夏野菜です

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根粒菌が付くので肥料は控えめに

  • タネまき 発芽適温25~30℃
  • 適期は、4月中旬~5月中旬です。
  • 箱まき(セルトレイ升目の広いタイプが便利)や育苗ポット3号サイズに、市販の種まき用土か赤玉土(小粒)を敷きつめ、2~3粒を指の第一関節まで押し込みます。タネまき後10~15日程で弱い苗を間引きながら2本立ちにします。初生葉が出たら、畑などへ定植します。
  • 直まきの場合、「畝立て」の項目で準備した土壌に、直径4~5cm、深さ2~3cmの穴を作ります。1ケ所3~4粒まいて覆土します。タネまき後10~15日程で弱い苗を間引きながら2本立ちにします。タネまき直後は、野鳥が種豆や新芽を食べてしまう例が多いので、本葉が出るまで不織布などで覆って被害を防ぎましょう。
  • 苗の植え付け
  • 適期は、5月中旬~6月上旬です。
  • コンテナの場合、8号鉢やプランターに鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように植え付けます。「用土」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。(65cm深型プランターだと3~4株が目安)
  • 地植えの場合、「畝立て」の項目で準備した土壌に植え付けます。「畝立て」の項目でタネまきをしたのと同様,1条仕立ては畝幅40cm・株間15~20cm。2条仕立ては畝幅60cm・株間25~30cm、畝高はともに10cm程で植えつけましょう。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。(必要に応じて黒マルチで覆ってください)

マメ科ダイズ属

中耕と土寄せをしましょう

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。花が咲いて実が付く頃に、乾燥させると葉や実が落ちることがあるので注意しましょう。乾燥が続くようであれば、施しましょう。(過湿を嫌うので控えめに)
  • 手入れ
  • 土寄せ→草丈10cm頃に、畝間を軽く耕して株元に土を寄せる1回目の中耕と土寄せを行います。さらに、草丈20~30cm頃に、2回目の中耕をと土寄せを行います。
  • 摘芯:エダマメの莢が付くのは、節の部分や葉や枝の付け根です。収穫量を増やすために、本葉が5枚が出る頃に頂葉を摘み取ります。そうすると、頂葉に向う養分が回って、側枝が増え収穫量が増えることになります。
  • 病気→特になし
  • 害虫→アブラムシ、マメシンクイガ、カメムシ
  • 収穫
  • エダマメは、品種により収穫適期が異なります。極早生種でタネまき後の80~90日。早生・中生種で90~110日です。収穫の時期は短いので3~5日以内に収穫します。莢が膨らんで実が硬くて黄色くなる前の状態になったら、鞘ことに収穫するか、株ごと引き抜きます。
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。

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