キンカン(金柑) 果樹-果皮が薄く甘味のある柑橘-イパネマおやじ

キンカン (Kumquat) は、寒さに強く耐病性にも優れていることから育てやすく、家庭園芸で楽しめる果樹の代表として親しまれています。ミカンを小型にした可愛らしい果樹で、皮の部分にビタミンCやカリウムを多く含んでいて、免疫力を高める効果が期待できます。

キンカンはミカン科です

庭植えにすると果実の色合いが映える

  • 分類:ミカン科キンカン属 / 原産地:中国
  • 別名:キンキツ(金橘)
  • 学名:Fortunella 
  • 園芸分類:常緑低木 / 耐寒性(普通)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:1~2m
  • 苗の植え付け:3月下旬~5月下旬
  • 植え替え:3月下旬~5月下旬
  • 接ぎ木:3月下旬~5月上旬の休眠枝つぎ、8月の芽つぎ
  • 開花期:7月~9月
  • 収穫期:11月~2月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(植木鉢、プランター) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
  • 特徴
  • 一般的な柑橘類の仲間の多くがミカン科ミカン属に分類されますが、キンカンはミカン科キンカン属に分類されています。果皮が薄くて甘味があるので、生のまま皮ごと食べられます。加工する場合は、砂糖を加えて煮る甘露煮やジャムが定番ですが、ホワイトリカーに漬け込んだキンカン酒も造られています。

低木です

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)
  • 風邪の予防
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 砂糖漬け、キンカン酒、ジャム
  • 用土
  • コンテナの場合、市販の果樹用培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、深さ50cm程によく土を耕して、堀り上げた土5:腐葉土3:赤玉土2(小粒):で混ぜ込んで土作りをします。
  • 肥料
  • コンテナの場合、鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、2月、5月、10月に緩効性化成肥料(有機質肥料でもよい)を株元にばらまきましょう。
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、2月、10月に緩効性化成肥料を株元にばらまきします。
  • 追肥の際は、植物の根や葉に直接肥料が触れないように注意しましょう。

果樹

段落のライン大

日当たりと水はけのよい場所を好む

  • 苗の植え付け
  • 適期は、3月下旬~5月下旬です。
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、接ぎ木部分が表土面より浅くなり過ぎないようにします。根鉢の土をほぐして、根を広げて植え付けます。「用土」の項目で準備しておいた土をコンテナに入れます。土と根をなじませて定植したら、地表(接ぎ木部分)から40~50cmの高さで苗木を切り戻します。支柱を立ててから、植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。コンテナと同じ手順で、土と根をなじませて定植したら、地表(接ぎ木部分)から40~50cmの高さで苗木を切り戻します。100cm程の支柱を立てたら、植え付け直後にタップリと水を施します。
  • 植え替え
  • 適期は、3月下旬~5月下旬です。
  • コンテナの場合、キンカンは細根が多いので、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、2年に1回を目安に行いましょう。根鉢を1/2程軽く崩して、新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。
  • 接ぎ木 
  • 適期は、3月下旬~5月上旬の休眠枝つぎ、8月の芽つぎです。(接ぎ木:詳細ページ

中国が原産地

摘果をして適した個数を結実させる

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。
  • 剪定→適期は、3月~5月です。植え付け後2~3年経つと、細かい枝で込み合ってくるので付け根から切り取りましょう。
  • 通常の柑橘類と異なり、春から伸長した枝に着果する性質があります。前年枝にも着果します。この性質から、極端な切り詰めをすると着果(花)しにくくなります。
  • キンカンは勢いの弱い下垂した枝に着果しやすい性質があり、果実を収穫するには枝を誘引して下垂させ、早く咲いた花に着果させるとよいです。勢いの強い枝に7月頃に咲く、最初の花は、実らずに落果しやすいです。
  • 摘果→適期は、9月です。着果数が多すぎる場合、小さな果実しか実らないので、葉が8~10枚に1個を目安として間引きします。

病気→特になし。害虫→アブラムシ、アゲハチョウの幼虫

  • 収穫
  • 花後から5ケ月程経った11月頃から果実が熟してきます。全体が黄色くなってきたら収穫の適期です。
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。

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