バタフライピー ハーブ-真夏でも元気に開花する-イパネマおやじ

バタフライピーは、初夏になると大きな羽状の葉を付け、葉脇から鮮やかな青色の花を咲かせます。マメ科の植物なので、グングンとつるを伸ばして生育するので、ネットや支柱への誘引が必要です。開花期は6月~10月頃で、真夏の時期の元気にさ咲いて長く楽しませてくれます。

寒さに弱く晩秋には枯れるので、春まきの一年草として扱うことが多いです。暑さにはとても強いので、コンテナ栽培は勿論のこと、花壇での栽培でも手間がかかからず育てやすい植物です。

チョウマメ

春から秋まで長く咲き続ける

  • 分類:マメ科チョウマメ(クリトリア)属 / 原産地:インド、タイ、東南アジア
  • 別名:クリトリア、チョウマメ(漢字表記:蝶豆)
  • 学名:Clitoria ternatea
  • 園芸分類:蔓性多年草(日本では一年草扱い) / 耐寒性(弱い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:100~300cm
  • タネまき適期:4月~6月
  • 苗の植え付け:5月~6月
  • 植え替え:なし
  • 開花期:6月~10月
  • 収穫期:開花後(花や若いさや)
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(植木鉢、プランター) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)

仕切りライン緑色

  • 特徴
  • バタフライピーは、インドから東南アジア一帯に約30種が分布するマメ科のつる性多年草です。国内では、寒さに弱く冬には枯れてしまうことが多いので、一年草として扱います。春にタネまきすると、夏から秋まで開花します。つるを長く伸ばすので、ネットや支柱の設置が必要です。花弁は、大きい方の花びらは旗弁、小さな花びらが竜骨弁と呼ばれ、別名のクリトリアは竜骨弁の形に似ていることに由来するそうです。
  • 近縁種
  • ミツバチョウマメ(Clitoria falcata)→中央アメリカ、南アメリカ、西インド洋諸島の原産。つる性多年草。花序は葉脇から、青紫色の花を1~4個を付ける。楕円形の花弁は花径3~4cm。開花期6月~10月で、青紫色の花と長さ3~8cmの縦長のさや形豆果を付ける。

つる性植物です

花はハーブティーに若い莢は食用になる

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)
  • なし
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 豆果、花の青い色素をハーブティーや菓子に利用
  • 用土
  • コンテナの場合、市販の草花用培養土または赤玉土(小粒)6:腐葉土4:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、植え付けの2週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して土壌改良用の牛ふん堆肥や腐葉土を(1㎡当り2~3kg)、混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を少量だけ混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、6月頃に速効性固形肥料を施します。
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、6月頃に速効性固形肥料を施します。(あまり肥料は必要ないので開花している状態なら施す必要はありません)
  • 追肥の際に、植物の根や葉に直接肥料が触れないように注意しましょう。

マメ科の植物です

直根性なので移植を嫌う

  • タネまき
  • 適期は、4月~6月です。直根性なので移植を嫌います。
  • 3mm程の小さくて堅いタネを、ヤスリなどで表面に傷を付けて、前日から一晩水に浸しておきます。発芽適温は17~25℃と高いので早まきしないようにしましょう。
  • 移植を嫌うので、コンテナか花壇への直まきかポリポットまきにします。1ケ所に2~3粒まいて覆土は1cm程です。ポリポットにまいた場合は、弱い苗を間引きながら、本葉が5~7枚になり茎がしっかりしたら花壇や鉢に定植します。直まきの場合は、1ケ所に2~3粒まいて、発芽したら弱い苗を間引きながら1本立ちさせます。
  • ポリポット苗の植え付け
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、ポリポットから丁寧に根鉢を引き抜きます。根鉢を崩さないように植え付けます。土と根をなじませて定植したら、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。植え付け直後にタップリの水を施します。(植木鉢は7号サイズに1株、65cm深型プランターだと2株が目安)
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。ポリポットから丁寧に根鉢を引き抜きます。根鉢を崩さないように植え付けます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。株間は30cm位空けて植え付けます。
  • 植え替え
  • 一年草扱いなので、植え替えの必要はありません。

インド原産です

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。特に夏季は、乾かさないように注意しましょう。
  • 地植えの場合、根付いたら基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 摘芯→合計2回行います。1度目は、草丈が10cm程になったら芽の先を摘み取ります。そうすると、下部から脇芽が出て枝数が増えます。2度目は、1回目の摘芯の後に伸びた脇芽を、再度芽の先を摘み取ります。
  • 支柱立て→つるが伸びてきたら、早めにネットや支柱に誘引します。植木鉢の場合、行灯仕立てにしてもよいです。(あんどん仕立て・アサガオ栽培によく使われている支柱)
  • 害虫→アブラムシ
  • 収穫
  • 開花後の花を収穫してハーブティーとして利用。開花後にインゲン豆のような小さな莢ができるので、数週間放置しておきます。徐々に莢が育ったら収穫して種子を採り出し、翌年のタネまきの時期まで保存します。(若い莢は食べられます)
  • 日当たり
  • 一日中、日の当たる場所を好みます。栽培適温は20~30℃で、暑い夏でも元気に育ちます。

仕切りライン緑色