シンパシー バラ-枝はトゲが少なくしなやか誘引しやすい-イパネマおやじ

シンパシー(Sympathie)は、モダンローズ品種群の一つ、HKor (ハイブリッド・コルデシー)系統のバラです。

園芸メモ:[HKor] ハイブリッド・コルデシー→{アジア原種のロサ・ルゴサ(Rosa rugosa)、又は(ハマナス)の名称で呼ばれる}と、日本原産のロサ・ルキアエ(Rosa luciae)の交配により、マックス・グラフ(Max Graf)という品種が1919年に作出されました。このマックス・グラフの実生から生まれたのが、ロサ・コルデシー(Rosa  × kordesii)です。このバラを交配の親として誕生したのが、ハイブリッド・コルデシー系統で、寒さに強い特性があります。

シンパシーはハイブリッド・コルデシー系統

花枝が長いので壁面に咲かせると映える

  • 1枝に5輪程の房咲きになり、寒冷地では返り咲くこともあります。
  • 枝はトゲが少なく、花つきがよいつるバラ。
  • 枝は太いが、しなやかで誘引がしやすいつるバラ。
  • 赤色の花が、強い日光を浴びると花弁が青味がかってみえるブルーイングが起こる。
  • テリハノイバラの性質を受け継いでいて非常に強健。500cm以上も伸長するので、育てるには広い場所が必要、フェンスやトレリスなどに適するつるバラ。 
  • 耐病性は、うどんこ病、黒星病ともに強い。病気に強い品種でも、月間1回程度の薬剤散布をしておけば、より安定した生育が期待できます。

段落のワインカラー

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  • 園芸メモ:つるバラの剪定→
  • 切った個所から枝が伸びて、その枝に花をつけるので全ての枝を切り戻して、花を多く咲かせるようにします。
  • 枝全体のバランスを確認しながら、新芽の上で切り戻す。
  • まだ赤味のある未熟な枝は、堅くてしっかりした枝の部位まで切り戻す。
  • 込み入った枝や、徒長枝、交差枝、枯れた枝などは取り除きます。

シンパシーは一季咲きです

シンパシーの花形は丸弁咲き

シンパシーの花径は10cmの大輪花

シンパシーの枝は500cmにも辛勝します

シンパシーは赤色系つるバラの名花といわれます

葉は濃緑色の鮮やかな照り葉

  • 作出国:ドイツ
  • 作出年:1964年
  • 作出者:Reimer Kordes
  • 系統:[HKor] ハイブリッド・コルデシー
  • 交配親:Wilhelm Hansmann × Don Juan
  • 咲き方:一季咲き
  • 花形:半剣弁高芯咲き
  • 花径:大輪(10cm・花弁数17~25枚)
  • 香り:中香
  • 樹形:つる性
  • 樹高:500cm
  • 撮影:神代植物公園 2015年5月

赤色系つるバラの代表的な名花

バラ園の風景:春の谷津バラ園

春の京成バラ園の風景

園芸メモ・栽培用語:(がく)⇒花びらの外側にあり、多くは緑色ですが色が付いて花弁のように見えるものもある。花冠と同じように見える場合は、花被(かひ)と呼ぶ。

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