ディモルホセカ 季節の花-春先にポット苗を植えつける-イパネマおやじ

ディモルホセカは、南アフリカ原産の一年草です。早春から初夏まで、黄色や橙色など多彩な花を咲かせ続けて、長く楽しませてくれます。6月頃には枯れる秋まきの一年草です。原産地では、多年草・一年草・低木など多くの種類がありますが、国内で主として流通しているのは一年草タイプです。春先になるとポット苗が園芸店などに出回ります。

ディモルホセカは一年草

高温多湿に弱く雨に当たるのを嫌う

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  • 分類:キク科ディモルフォセカ(アフリカキンセンカ)属 / 原産地:南アフリカ
  • 別名:アフリカキンセンカ
  • 学名:Dimorphotheca 
  • 英名:African daisy
  • 園芸分類:一年生草本 / 耐寒性(やや弱い)、耐暑性(弱い)
  • 草丈:20~50cm
  • 苗の植え付け適期:3月~4月上旬
  • タネまき適期:9月中旬~10月中旬(苗の定植:11月中旬~12月)
  • 開花期:3月~6月上旬
  • 栽培方法:地植え、鉢植え ※記載している各適期は温暖地での目安です。(温暖地以外の場所は、環境に合わせた栽培を確認してください)

特徴

春になると、白色や黄、橙、複色の多彩な色合いの花を咲かせる一年草です。南アフリカの西部からナミビア原産でキク科の植物です。鮮やかで華やかな色合いは、切花用としても人気があります。数種類の園芸品種がありますが、広く栽培されているのは、白色で花弁の中心が褐色のプルヴィアリス(D. pluvialis)とオレンジ色系で花弁の中心は黒色のシヌアータ(D. sinuata)です。

類似種

よく似ている花で、キク科オステオスペルマム属のオステオスペルマム(Osteospermum)という別属の多年草があります。両者の外見の違いは微妙ですが、一年草と多年草という違い以外は、育て方はほとんどかわりません。

ディモルホセカ

切花用として人気がある

  • 適応・(ハーブ、漢方としての適用) / 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土  水はけのよい土壌を好む
  • 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)5:腐葉土3:パーライト2の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、掘り上げた土に対して腐葉土2割程を混ぜ込みます。(さらに水はけが悪い土壌なら川砂を1~2割混ぜ込む)
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、植えつけの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、開花後から9月頃まで、10日に1回液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、植えつける前に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、生育がよくなければ緩効性化成肥料を置肥します。
  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、3月~4月上旬です。
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように根鉢を1/3程(軽く崩す程度で)崩して、古い土を落としてから植え付けます。定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。(65cm深型プランターだと3株が目安)
  • 地植えの場合、植え穴は根鉢の3倍の大きさで、「用土」と「元肥」の項目で準備した土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。(株間は25~30cm)

植え替え

秋には枯れる一年草なので必要ありません。

増やし方

タネまきで増やす→適期は、9月中旬~10月中旬です。寒さに弱いので、地植えする場合はフレームなどで育て、霜が降らなくなってから植え付けましょう。(タネが隠れるくらいに覆土する。本葉が2~3枚になったらポットに移す)

ディモルホセカは草丈20~35cm

水はけのよい土壌を好む

  • 水やり 
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。過湿を避けるために、毎日習慣として水を施すのは避けましょう。(12月~2月の間は控えめに施す)
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。
  • 手入れ
  • 花がら摘み→花後の枯れた花は早めに切り取ると、次々と新しい花を咲かせます。
  • 害虫→アブラムシ、ヨトウムシ

ディモルホセカは夏に枯れる

  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。12月~2月の間は霜除けしましょう。
  • 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。鉢を半日陰に移動してやりましょう。
  • 地植えの場合、植えつける前に日当たりと水はけのよい場所を選びましょう。

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