アカシア 季節の花-3月から秋まで植え付けできる-イパネマおやじ
- アカシアは、1200種類以上もあるアカシア属の総称です。その中から、ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)をご紹介します。樹高が6m~15m以上にもなる常緑高木です。オーストラリア南東部原産で、2月~3月になると枝先に鮮やかな黄色の頭状花序をつけます。常緑性高木で、葉は年間を通して鑑賞できます。
- 一般的には、ミモザ(mimosa)といえば、ギンヨウアカシアやフサアカシアなどのアカシア属の花木の総称として呼ばれていますが、本来植物学上ではミモザはオジギソウ属のことです。
フサアカシアよりコンパクトな樹形で庭木として育てられる
- 分類:マメ科アカシア属 / 原産地:オーストラリア南東部・タスマニア島
- 和名:銀葉アカシア
- 学名:Acacia baileyana F. v. Muell.
- 英名:mimosa tree / Cootramundra wattle
- 園芸分類:常緑小高木
- 樹高:6~15m
- 植え付け・植え替え:3月~10月(6~8月を除く)
- タネまき:適期は3月~4月(保存まき)、秋は9月~10月(採りまき)です。
- 開花期:2月~4月 / 栽培方法:地植え、鉢植え
- 特徴
- 花は芳香があり、香水の原料に利用されます。原産地のオーストラリアでは、10~15m以上の樹高になり、枝振りがよく見映えがよいのでシンボルツリーや街路樹、公園樹として植栽されています。2月~3月にはポンポンのような房状の黄色い花を咲かせ、切り花にも利用されます。
- 近縁種
- フサアカシア(Acasia dealbata)→マメ科の常緑樹で、オーストラリア、タスマニア島の原産。樹高は10~15mで葉形がネムノキに似ていて、葉枝が銀白色になる。珠状の濃黄色の花を30個以上総状花序に見せ、芳香がある。
- 四季咲きアカシア(Acasia retinodes)→樹高は5~8m程度でややコンパクトな品種。葉は狭楕円形で枝に互生する。4~10月頃淡い黄色の花をつけ花後には莢果(きょうか)をつける。
- 近縁種
- イギリスでは、フサアカシアをミモザ(mimosa)と呼んでいたので、渡来した日本でもアカシアを、通称でミモザと呼ぶようになったといわれます。さらに、植物学上ではmimosaは、ネムノキ科オジギソウ属のことで、これにミモザアカシアの枝葉と花姿が似ていることからもミモザと呼ばれるようになりました。
- オジギソウ属の中でも知られている品種、ミモザ・ポレアリス(Mimosa borealis)は、原産地がアメリカ中南部で花色は白色、紫色からピンク色をしています。
- 適応
- なし(薬効があるとされるのは、フサアカシア Acacia dealbata)
- 用土
- 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。可能なら8号サイズ以上の大きな鉢を使いましょう。
- 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して腐葉土を混ぜ込んでおきます。
- 肥料 マメ科の植物はチッ素分を自分で生成する
- やせ地でもよく育ち、肥料は少なめでよい。
- 鉢植えの場合、植え付けの時に用土の中に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
- 年に1回程度、4月頃にリン酸カリウム分主体の速効性化成肥料を株元に置肥しましょう。(置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部にまきます。)
増やし方はどんな方法があるの?
- タネまきで増やす
- 適期は、3月~4月(保存まき)、秋は9月~10月(採りまき)です。
- 花後に結実して種子が出来るの、サヤが茶色くなったら採取する。すぐに採りまきするか、翌年の春まで湿らせた密閉容器に入れて保存する。
- まく前に、種皮を傷つけて発芽しやすくする。
- 苗の植えつけ
- 水はけがよく、適度に水持ちのよい土壌が適する
- 適期は、3月中旬~10月。(6~8月の梅雨期~夏日を除く)
- 鉢植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で用意したものを鉢に入れ植え付けます。
- 地植えの場合、根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。堆肥を底に敷いて、定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。
- 植え替え
- 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、2~3年に1回を目安に行いましょう。根鉢を1/3程軽く崩して古い根を切り取り、新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合、基本的には必要ありません。
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。過湿を避けるために、毎日習慣として水を施すのは避けましょう。
- 地植えの場合、一度根付いたら水やりの必要はありません。
手入れは何をすればよいの?
- 剪定→適期は花後から7月。
- 生長が早く、強風などで枝が折れやすいので、1~3年の生育期の刈り込みは必要です。支柱を立て補強します。
- 苗木から育てる場合は、枝数を増やし株を太らせて整った樹形を作ります。
- 1~2年目は、主幹から出た枝を20cm程度に切り揃えます。
- 3年目以後は徒長枝や混みあった枝を刈り込みましょう。
- 鉢植えなど、樹高を抑えたい場合は設定の高さになったら幹の先端を切り詰めます。
- 病気:特になし
- 害虫:葉を食害する虫が、たまに出ることがあるので見つけ次第捕殺します。
- 寒さには弱く、耐寒温度は-5℃程度なので、地植えの場合は冬越しの準備が必要。
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- 収穫
- 2月~4月の開花期に、切花用に収穫ができます。
- 日当たり
- 日当たりと、水はけのよい場所を好みます。風通しはあまり強くない場所の方がよい。