シペラスの植え付け適期は5~7月 季節の花-イパネマおやじ

シペラスは、亜熱帯・熱帯地域の水辺に約700種が自生する観葉植物です。国内では、身近な田畑や道端などに約30種が自生しています。雑草のカヤツリグサやミズカヤツリなども仲間です。細長い茎を長く伸ばして、茎先に美しい葉をたくさん付けます。葉の形や大きさは品種により異なります。

シペラスはやや寒さに弱い

シペラスの仲間は湿性植物です

  • 分類:カヤツリグサ科カヤツリグサ属 / 原産地:世界の亜熱帯・熱帯地域
  • 別名:パピルス(カミガヤツリ)、カヤツリグサ
  • 学名:Cyperus
  • 園芸分類:多年生草本 / 耐寒性(普通)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:50~150cm(品種により異なる)
  • 苗の植え付け適期:5月中旬~7月中旬(真夏と真冬を除けば通年で可能)
  • 植え替え適期:5月~6月(真夏と真冬を除けば通年で可能)
  • 水ざし適期:5月~6月
  • 開花期:6月~10月
  • 栽培方法:鉢植え ※記載している各適期は暖地での目安です。

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  • 特徴
  • シペラスの仲間は、約700種が分布していますが、観葉植物として最も広く栽培されているのは、パピルスとよばれる Cyperus papyrus で、和名がシュロガヤツリです。シペラスの茎の髄を利用した、世界最古の紙の原料として有名です。その他には、’モットム’(C. papyrus ‘Mottom’)と呼ばれる矮性種があります。他には、南アフリカ原産のシペラス・アルボストリアッス(Cyperus ltemifolius)や、和名がシュロガヤツリと呼ばれる(Cyperus altemifolius)などが栽培されています。
  • 近縁種
  • シュロガヤツリ(Cyperus altemifolius)→マダガスカル島原産の多年草。草丈50~100cmで、茎先に葉を20枚程付け、傘を広げたように伸長します。葉のように見えるのは総苞で、花序を保護するためにあります。本来の葉は、茎を包んでいる鞘状のものです。総苞の近くから花穂の出して、薄緑色の小さな花を咲かせます。河川の岸辺、湿気のある草地に自生する。関東以南なら、露地栽培も可能です。
  • パピルス(Cyperus papyrus)→和名は、カミガヤツリ。中央アフリカ原産で草丈2m以上になる。太い根茎が匍匐すように横へ伸びて、茎から多くの花茎を伸ばします。葉は、花茎の付け根から出すが薄茶色の鞘状で、あまり目立ちません。茎の頂部から、多くの花序枝を放射状に出して小さな穂を付けます。花序の苞が糸状になり、線香花火の光のような形になります。

シペラスは観葉植物です

鑑賞価値としても鉢栽培が適する

  • 用土
  • 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 肥料 
  • 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料または発酵済み油かすを混ぜ込んでおきます。苗を定植後の施肥は、4月~10月に、3~6週間に1回緩効性化成肥料を置肥します。多肥になると茎が軟弱になり、倒れやすくなるので要注意。

シペラスは湿生植物

  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、5月中旬~7月中旬(真夏と真冬を除けば通年で可能)
  • 鉢植えの場合、定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 植え替え 生育旺盛なので根詰まりしやすい
  • 適期は、5月~6月です。(真夏と真冬を除けば通年で可能)
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、1~2年に1回を目安に行いましょう。新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
  • シュロガヤツリやシペラス・アルボストリアッス(Cyperus ltemifolius)などは、根が回ってきたら、根鉢を抜いて、ナイフで2~3株に分けて、従来サイズの鉢に植え付けます。
  • カミガヤツリ(ルピナス)は、伸び出た茎を2~3節つけて切り取り、8~10号鉢に植え付けます。
  • 増やし方
  • 水ざしで増やす→適期は、5月~6月です。茎先を切り取り、水を張ったコップに、逆さに浸けるか浮かべておくと子株が出てきます。コップの水を3日に1回入れ替えながら、約1~2ケ月で子株から十分に根が出たら鉢上げしましょう。

シペラスは草丈100cm程です

生育期間中は常に土を湿らせておく

  • 水やり 常に土が湿った状態を保ちましょう
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。初夏から秋までの高温期は、腰水(底面吸水法)か、池などへ浸けておきます。
  • 手入れ
  • 切り戻し→茎が伸びすぎて、折れたり倒れそうな場合は、真夏の高温期に株元から切り戻します。新たに地下茎から新芽が出てきます。
  • 枯れ葉の摘み取り→枯れて茶色になった葉は、株元から切り取ります。
  • 防寒対策→関東以南の平地で、霜に当たらない場所であれば屋外での冬越しが可能な種もありますが、屋内へ取り込んだほうが安心ですね。鉢を軒下や、室内の日当たりのよい場所へ移しましょう。
  • 害虫→カイガラムシ
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。

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