マルバストラムの植え付け期は3~5月と秋 季節の花イパネマ

マルバストラムは、茎がヒョロッと長く、少し下垂して開花します。花姿がアオイに似ていることから、シダレアオイの和名が付いています。濃い紫褐色の茎を、横方向へ伸ばして100cm程の長さになります。5月~7月頃に、葉腋から花径5cm程の小花を咲かせます。花色は淡い紅橙色で、咲いたら1日でしぼむ一日花ですが、次々と咲き続けます。

マルバストラムは南米原産

強健で生育旺盛な植物です

  • 分類:アオイ科エノキアオイ(マルバストラム)属 / 原産地:南アメリカ
  • 別名:シダレアオイ
  • 学名:Malvastrum lateritium
  • 園芸分類:多年生草本 / 耐寒性(普通)、耐暑性(強い)
  • 草丈・つるの伸長:30cm・100cm
  • 苗の植え付け適期:3月~5月、秋が9月~10月
  • 植え替え適期:3月中旬~4月
  • 挿し芽:5月~7月上旬
  • 開花期:5月~7月 
  • 栽培方法:地植え、鉢植え ※記載している各適期は暖地での目安です。

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  • 特徴
  • マルバストラムは、南米原産ですが世界中に帰化して、広い範囲で自生しています。我国では、小笠原諸島や南西諸島で帰化しているのが見かけられています。
  • とても強健で、よく茂るのでグラウンドカバーとして利用されています。鉢植えにして、刈り込んでコンパクトな樹形に仕立てたりします。茎が伸びると、やや下垂するので、吊り鉢にしても見映えがよくなります。
  • 近縁種
  • マルバストラムの仲間は14種ありますが、一般的に「マルバストラム」と呼ばれるのは、マルバストラム・ラテリティウム(M. lateritium)のことで、代表的な種として流通しています。他に目立ったところでは、同属のエノキアオイ(M. coromandelianum)が、帰化して自生しています。

マルバストラムは多年草です

  • 用土 水はけのよい土壌を好みます
  • 鉢植えの場合、市販の草花用培養土に赤玉土を2割程混ぜ込んだ土、または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥を施します)
  • 地植えの場合、掘り上げた土に対して堆肥や腐葉土割を混ぜ込んで水はけのよい環境を作っておきます。(さらに水はけが悪い土壌なら川砂などを1~2割加える)

  • 肥料 
  • 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、4月~5月、9月~10月に、月1回程緩効性化成肥料を置肥します。
  • 地植えの場合、元肥や定植後の施肥は基本的には必要ありません。
  • 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部にまきます。

暖地では戸外での冬越しも可能

  • 植え付け 
  • 暖地であれば戸外での冬越しも可能です(-5℃)、防寒対策はしっかりしましょう。
  • 苗の植え付け適期は、3月~5月、秋が9月~10月です。
  • 「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に、植え付けていきます。
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 地植えの場合、定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。

マルバストラムはつる状に茎を伸ばす

  • 植え替え
  • 適期は、3月中旬~4月です。
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、1~2年に1回を目安に行いましょう。新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。

蔓をよく伸ばして根付きます

  • 増やし方
  • 株分けで増やす→適期は、3月中旬~4月です。植え替えの際、同時作業しましょう。蔓がよく伸びて、根が付くので切り取って株分けします。
  • 挿し芽で増やす→適期は、5月~7月上旬です。蔓がよく伸びて根が付くので、2~3節の長さで切り取って挿し穂にします。

マルバストラムは5~7月に開花する

  • 水やり 過湿を嫌うので地表が白くなってから施しましょう
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 切り戻し→適期は、7月中旬~下旬です。花後に切り戻して仕立て直しましょう。鉢植えの場合、あんどん仕立てにして、つるの誘引をすると見映えがします。
  • 病気→特にナシ
  • 害虫→アブラムシ、ハマキムシ
  • 日当たり
  • 日当たりと水はけのよい場所を好みます。

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