ブラックベリー ハーブ-果実が熟すると黒くなる-イパネマおやじ

ブラックベリー (Wild blackberry) は、バラ科のラズベリーの仲間です。初夏になると、黒または暗赤色の果実を付ける果樹です。酸味の強いものと、酸味が少なく生食でも食べられる種があります。白花に細長い茎が伸びて果実を付ける様子は、観賞用としても楽しめます。ブラックベリーは、ラズベリーの特徴である2年経つと茎が枯れるというサイクルを繰り返します。株は直立性と蔓性があり、3m近くにも及びます。

ブラックベリーは落葉小低木です

繁殖力が強いので広がりすぎに注意する

  • 分類:バラ科キイチゴ属 / 原産地:温帯地域のヨーロッパ
  • 別名:セイヨウヤブイチゴ、クロミキイチゴ(黒実木苺)
  • 学名:Rubus fruticosus
  • 英名:Wild blackberry
  • 園芸分類:つる性、落葉低木 / 耐寒性 
  • 樹高:3~4m
  • 開花期:5月中旬~6月中旬 /
  • 栽培方法:地植え、鉢植え
  • 特徴
  • ブラックベリーはラズベリーの仲間で、北米原産の初心者にも育てやすい果樹です。分化が多く雑種も多く、世界中に約3000種類以上が分布するとされています。2種類のタイプがあり、2年目の茎に実を付けるタイプと、1・2年目の両方に実を付けるタイプがあります。棘の有りと無しのタイプ、さらに生食に適するものと加工用タイプにも分けられますが、どちらもジャムの加工には最適です。品種により、性質や特性が異なり、’とってもヤヤこしい’ですね。ということで、トゲが無くて育てやすく、果実の利用価値の高い品種を選ぶのが早道ということですね。
  • トゲなし品種
  • ボイセンベリー:トゲなし品種で豊産性の早生種。酸味が少なく大粒で生食、加工用ともに適する。鉢植え、垣根、露地栽培として。
  • チェスター:トゲなし品種で中大粒。生食やジャムなど加工用にも適する。スーパーなどでは、あまり流通していない珍しい品種。
  • トリプルクラウン:トゲなし品種の極大粒種。味に深みとコクがある。生食よりも加工用に適する。露地栽培はもちろん鉢栽培でコンパクトに仕立ててもよい。
  • サテンブラック:トゲは少ない品種で豊産性の大粒種。コクと酸味、甘みがある。生食、加工用ともに適する。

ブラックベリーはバラ科です

手間がかからず育てやすい果樹

  • 適応・(ハーブ、漢方としての適用)
  • なし
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 生食、スイーツの飾り、ジャムなどの加工用
  • 用土 
  • 用土に、市販の山野草用の土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので元肥は控えめにします。
  • 鉢植えの場合、鉢底には鉢底石を敷いて、市販の山野草用の土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、掘り上げた土に対して腐葉土2~3割を混ぜ込んで、植え穴に戻します。(水はけが悪い土壌なら鹿沼土か川砂を1~2割混ぜ込む)
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、寒さ対策で室内に入れる植物には、臭いの発生しやすい有機質の肥料はなるべく使わないほうがよい。
  • 鉢植えの場合、植えつけの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、3~4月、6月、9月に油かすなどの有機質肥料か速効性化成肥料を施します。
  • 地植えの場合、植えつける前に元肥として有機質肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、3~4月、9月に油かすなどの有機質肥料か速効性化成肥料を施します。
  • 追肥を地面に埋める場合、枝先の端下に深さ10cm程で株を囲うように穴を掘り、肥料を地面に埋める。(根と肥料が直接触れないように注意する)

ブラックベリーは食用にもなる

  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、11月中旬~2月です。水はけのよい土壌を好みます。
  • 「用土」と「肥料」の項目で準備した土壌に植えつけていきます。
  • 鉢植えの場合、9~10号丸鉢か65cmプランターがよいでしょう。
  • 地植えの場合、苗と苗の間は60cm以上、畝を作る場合は、幅を250~300cm以上空けて植えつけましょう。植え穴は根鉢の3倍の大きさで、堆肥を底に敷いて元肥を混ぜ込んだ土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施したら、地表から20cm位の高さで苗木を切り戻します。支柱を立てて苗木を誘引します。
  • 植え替え
  • 適期は、11月中旬~2月です。
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、3~4年に1回を目安に行いましょう。根鉢を軽く崩して古い根を切り取り、新しい用土と元肥を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。
  • とり木
  • つるの先端が地面に着いて発根しかけたものを掘り採り、水に浸しておくと発根します。
  • 挿し木
  • 適期は、6~7月です。当年枝の先を10cm程の長さに切り取り、挿し穂を作ります。用土に挿しておくと簡単に発根します。

ブラックベリーは2cm程の花を咲かせる

ハーブの仕切りライン

トゲの無い品種のほうが育てやすい

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
  • 地植えの場合、極度の乾燥が続くなど、特別な環境変化でなければ必要ありません。
  • 手入れ
  • 夏の剪定→6月中旬~7月上旬です。混みあった枝を取り除きます。樹高90~100cm程の位置で先端を切り取り、脇芽の発生を促します。
  • 秋の剪定→適期は、8月下旬です。勢いよく伸びた側枝の先端を、軽く刈り込みます。側枝を充実させて、翌年に実る果実を充実させるためです。(必要ないと判断すれば行わなくてもよい)
  • 冬の剪定→適期は、12月~2月下旬です。前年枝を、1/2~1/3程残して切り揃えます。更に、実が付いた枝は年内に枯れるので、収穫が終わったら付け根から切り取ります。
  • 害虫→コガネムシ、カイガラムシ

※ ハーブの栽培手入れ→トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。

  • 収穫
  • 収穫期は6~8月です。実が赤黒くなりだしたら、8月の中旬頃まで続けて収穫できます。生食で美味しく食べられる時期は、黒い実を触って自然にポロッと採れる頃です。
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。

ハーブの仕切りライン