キョウカノコ(京鹿子) 季節の花-和風庭園に似合う多年草|イパネマおやじ

キョウカノコ(京鹿子)は、細かな花が集まって咲く様子が、京染めの鹿の子絞りに似ていることから名付けられたのが由来です。葉はモミジのように切れ込みが入り、先端は鋭く尖っています。

京鹿子はバラ科です

京鹿子という品種名はバラ科サクラソウ科ツツジ科にもある

  • 分類:バラ科シモツケソウ属 / 原産地:日本(中部以北~北海道)、朝鮮半島
  • 別名:(和名:京鹿子)、白花種はナツユキソウ
  • 学名:Filipendula purpurea
  • 英名:Japanese meadowsweet
  • 園芸分類:半常緑多年草 / 耐寒性
  • 草丈:60~100cm
  • 開花期:5月下旬~8月 / 
  • 栽培方法:地植え、鉢植え

花姿が和服の鹿の子絞りに似ている

  • 特徴
  • 日本で作出されたとされる園芸種で、自生しているのを見ることは殆んどないようです。赤紫色の花穂と、掌状の葉が個性的な植物です。花姿はシモツケと見分けがつかないほど、よく似ていますが草姿と葉の形が異なります。もう一種、花形がよく似ているのがシモツケソウですが、これも全体に花姿が大振なのが違いですね。
  • 他にも違いは、キョウカノコは冬には落葉して地上部は殆んど残りません。対してシモツケは、株の枝組みが残ります。和風な雰囲気のあるところから、日本庭園の造園によく用いられています。

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  • 近縁種
  • アカバナシモツケソウ(Filipendula multijuga var. ciliata)→関東地方の山間部に散見されるシモツケソウの変種で、果実の縁に細毛があります。
  •   シロバナシモツケソウ(Filipendula mulrijuga f. albiflora)→シモツケソウの白花種。ナツユキソウやセイヨウナツユキソウの名前で、流通市場で売られていることがあります。
  • セイヨウナツユキソウ(Filipendula ulmaria)→中央アジアの湿った日当たりのよい草原に自生する。花色はクリーム色で、斑入りや八重咲きの園芸品種があります。

京鹿子は多年草

  • 適応・(ハーブ、漢方としての適用) / 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土
  • 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂:1の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して、腐葉土又はパーク堆肥を混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、植え付けの時に用土の中に緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。春と秋に、月間2回程度で薄めの液体肥料を施しましょう。

京鹿子はバラ科シモツケソウ属

キョウカノコは増やすことができるの?

  • 植えつけ
  • 適期は、春が3月、秋が10月中旬~11月中旬です。強い西日を嫌うので、定植する際には注意しましょう。
  • 水はけがよく、適度に水持ちのよい湿り気のある土壌が適しています。
  • 植え替え
  • 適期は芽出し直前の3月です。
  • 鉢植えの場合、小さな鉢の時期は毎年、生長して大きくなったら2年に1回を目安に植え替えます。同サイズの鉢の場合、2つに株分けをしてもよいでしょう。古い土は、軽く落としておきましょう。
  • 地植えの場合、基本は必要ありませんが、株間が込み合ってきたら2年に1回を目安に株分けをしましょう。
  • 増やし方
  • 株分けで増やす→適期は芽出し直前の3月です。株間が込み合ってきたら2年に1回を目安に株分けをしましょう。

京鹿子は草丈は60~150cm

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。過湿を避けるために、毎日習慣として水を施すのは避けましょう。耐暑性が低いので、夏の水切れに注意しましょう。
  • 手入れ
  • 病気→うどんこ病
  • 害虫→特に梨
  • 切り戻し→冬が近くなると、地上部が枯れるので地際で切り取っておきましょう。

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  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。鉢植えは移動してやりましょう。

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