プルメリアの植え付け期は4~6月 季節の花-イパネマおやじ
プルメリアは、初夏になると白黄色やピンク色の熱帯性の花木らしい美しい花を咲かせます。花径5cm程の肉厚の花弁をしています。花には強い芳香があり、ハワイではレイに使われています。普通の熱帯性植物より乾燥に強く、春から秋に戸外に置いても、水切れにより枯れる心配は少ないです。水やりの手間もかからず育てやすい花木です。
大株に育てば春から秋まで開花する
- 分類:キョウチクトウ科インドソケイ(プルメリア)属 / 原産地:熱帯アメリカ
- 学名:Plumeria
- 園芸分類:常緑性低木~高木 / 耐寒性(弱い)、耐暑性(強い)
- 草丈・樹高:1~10m
- 苗の植え付け・植え替え適期:4月中旬~6月
- タネまき適期:5月~6月上旬
- 開花期:6月~10月
- 栽培方法:鉢植え ※記載している各適期は暖地での目安です。
- 特徴
- プルメリアの仲間は、熱帯アメリカ、西インド諸島に8種類が分布しています。熱帯性の花木で、原産地では樹高が10m以上にも及ぶ、常緑低木~高木です。日本の気候では、露地植えで栽培するのは適さず、鉢植えにして栽培するのがよいでしょう。基本的には、冬の寒さに弱いのですが、経年と共に株が育ってくると落葉することはあるが5℃位までの耐寒性が強化されてきます。
挿し木で簡単に増やせる
- 用土 水はけのよい土壌を好みます。
- 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 肥料
- 適期は、5月~10月(生育期)です。
- 用土の中に元肥としてリン酸分が多めの固形肥料(マグァンプK 中粒など)を、混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、月2~3回薄めのリン酸分やや多めの速効性液体肥料を施します。または、元緋を混ぜ込んでいない場合は、リン酸分がやや多めの緩効性化成肥料を置肥します。
- 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部にまきます。
- 肥料の3要素は、チッ素分(主に葉を生長させる)、リン酸分(花や実を生長)、カリウム分(根を生長)です。(一般的な共通ポイント)
- 植物の根に直接肥料が触れないように注意します。真夏や冬の施肥は控えます。(一般的な共通ポイント)
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、4月中旬~6月です。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
- 植え替え
- 適期は、4月中旬~6月です。
- 鉢植えの場合、根を張るのが早いので根詰まりを防ぎ通気をよくするために、毎年1回を目安に行いましょう。新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
- 増やし方
- 挿し木で増やす→適期は、5月~6月です。少し木質化した太い枝を、20cm程の長さに切り挿し穂にします。挿し穂は、切り取ってから2~3週間程日陰の涼しい場所に置いて、乾燥させてから挿すとよい。深めの鉢に、赤玉土(小粒)か鹿沼土などの水はけのよい清潔な用土を入れて挿し床にします。室内の風の当たらない明るい場所に置きます。倒れないように支柱を設け、水を切らさないように管理して、根付くのを待ちます。約1ケ月程で根付いたら、日当たりのよい場所へ移します。
よく日に当てれば害虫の発生が少ない
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでタップリと水を施します。冬は、11月頃から徐々に控えめにして、12月中旬~4月までは、基本的に断水します。
- 手入れ
- 剪定→適期は、9月~10月です。温度が下がり出して、室内に取り込む前に切り戻しをしましょう。冬越し後も、徒長枝や傷んだ枝などを切り取り樹形を整えます。切り取った枝には、しばらく花芽が付かないので、あまりやり過ぎずに数年に一度のサイクルで切り戻しましょう。(切り口に癒合剤を塗っておきましょう)
- 支柱たて→枝は比較的柔らかく、折れやすいので樹高が高くなると強風などで折れることがあります。支柱を設置して、紐で固定してやりましょう。台風などの際には室内に取り込みましょう。
- 害虫→アブラムシ、ハダニ
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。5月~10月は、出来るだけ戸外に置いてよく日に当てましょう。日当たりが悪いと、花が咲きにくくなります。