コンテンツへスキップ
ナビゲーションに移動
- ハイビスカスの花を観ると思い浮かぶのは、ハワイや南国の島々ではありませんか。一般的な花期は5月~10月で、5枚の花弁が杯状に広がり、中心から長い花柱が伸びている花形が多いです。花形も品種により少しずつ異なり、弁端に細かい切れ込みが入るものやラッパ状のもの、杯状に開くものなど多彩な形があります。熱帯植物なので、耐寒性は低く暖地以外では室内で育てる必要があります。沖縄などの温暖な地域をのぞき鉢栽培が中心になります。
- よく見かけるのは鉢植えのハイビスカスで、流通する際には矮化剤が施されており、園芸店などで目にするものは、ほとんどが樹高40cm程度のものだと思います。一方、原産地などの自然の環境で栽培されているものは樹高3m以上にも及びます。広い意味でのハイビスカスとは、アオイ科フヨウ属の植物全般を指し、その数は約3000種以上あるといわれます。
- 他方で、ハイビスカスと呼ばれているのは、ブッソウゲ(Hibiscus rosa-sinensis)の系統の園芸品種の総称がハイビスカスです。アメリカでは、区別するためにtropical hibiscus と呼んでいます。
- これら園芸品種の元となった原種は、大別するとインド洋諸島原産種と、ハワイなどの太平洋諸島原種に分けられます。これらを親として掛け合わされ、多くの園芸品種が作出され、その大半はハワイで改良され、その数は数千種といわれています。

ハワイの州花としてよく知られている花木
- 分類:アオイ科フヨウ (ヒビスクス、ハイビスカス)属 / 原産地:ハワイ諸島、マスカレン諸島、モーリシャス諸島
- 別名:ブッソウゲ、
- 学名:Hibiscus
- 園芸分類:常緑中低木(熱帯植物) / 非耐寒性
- 草丈・樹高:50~200cm
- 開花期:5~10月 /
- 栽培方法:鉢植え(後外の露地植えは除く)

- 特徴
- 多くの園芸品種の元となった原種は、大別するとインド洋諸島原産種と、ハワイなどの太平洋諸島原種に分けられます。これらを親として掛け合わされ、多くの園芸品種が作出され、その大半はハワイで改良され、その数は数千種といわれています。
- 現在、市場に流通しているハイビスカスの系統は、3系統に分類されています。登録されているだけでも約8000品種以上とされています。従来系のオールドタイプ。コーラル系。ハワイアン系の3タイプに分類されています。
- 近縁種・原種
- ハワイ諸島原種
- ヒビスクス・アーノッティアヌス(Hibiscus arnottianus)→ハワイ諸島原産。現在広く流通している園芸品種の元となった原種。白色の花弁の中央から伸びる花柱は桃色で芳香がある。
- ヒビスクス・ワイメアエ(Hibiscus waimeae)→ハワイ諸島原産。白色の5弁花で、花柱は濃桃色。
- ヒビスクス・コキオ(Hibiscus )→ハワイ諸島原産。花色は朱色~茶色がかったオレンジ色。5弁花の中央から伸びる花柱は黄色の大輪タイプ。
- インド洋諸島原種
- フウリンブッソウゲ(Hibiscus schizopetalus)→アフリカ東海岸のインド洋にあるザンジバル島、ケニアのモンバサ原産。花弁が5裂して丸みのある弁端は反り返る。花は下垂して枝からぶら下がる様子が風鈴のように見える。
- ハイビスカス・ロバッス(Hibiscus lobatus)→マダガスカル原産。ハイビスカスの中では、珍しい匍匐性で花径4cm程の一重咲きの花を咲かせる。吊り鉢に利用してもよい。冬は室内での栽培が必要。
- ヒビスクス・リリフロールス(Hibiscus liliflorus)→マダガスカル島東方に位置する、マスカリン諸島原産の野生種。現在は自生地でも減少が著しく、ほぼ絶滅状態。花弁はラッパ状でユリに似ていることから、和名はユリザキムクゲと呼ばれる。

- 適応(ハーブ、漢方としての適用) / 料理・飲み物で楽しむ
- なし
- 用土
- 鉢植えの場合、赤玉土(小・中粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 肥料 肥料分が不足すると花つきが悪くなる
- 鉢植えの場合、定植後の施肥は、5~10月に骨粉入りの固形油かすか、緩効性化成肥料を置肥する。生育の様子を見て不足気味なら液体肥料を月2~3回程度施します。

ハイビスカスの開花期は5~10月
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、4月中旬~5月です。
- 「用土」の項目で準備しておいた土壌に、植え付けていきます。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き植え付けます。定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
- 植え替え
- 植え替え適期は、4月中旬~5月です。
- 鉢植えの場合、根をよく張るので毎年植え替えた方がよいでしょう。一回り大きな鉢に、初期と同じ用土を用意して植え替えます。
- 増やし方
- 挿し木で増やす→適期は、5月~7月上旬です。温度が高ければ何時でも、可能ですがこの時期が最適です。挿し穂には、矮化剤が効いていると着き難いので、薬剤効果の薄れていそうな、節間の長い部分を切り取ります。2~3節の長さで切り取り、下葉を取り除き挿し穂にします。赤玉土8:とピートモス2:などの清潔な用土に挿します。

流通する園芸品種には3系統がある
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。休眠期(冬)は控えめに施しましょう。(表土が乾いてから2~3日待ってから)
- 手入れ
- 剪定→適期は、4月と10月です。全体の枝を1/2~1/3程の丈に切り詰めます。葉の付け根にある脇芽を残すように、脇芽の真上の部分から切り詰めます。生育期であれば部分的な剪定は可能です。
- 花がら摘み→花後には枯れた花茎の付け根から切り取ります。
- 害虫→アブラムシ、カイガラムシ、ハマキムシ
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。
- 夏季の株が弱っている時期は、真夏日の直射に当たるのを避けましょう。鉢を移動してやりましょう。冬は日当たりのよい室内に置きましょう。
