アネモネ 11月までに植える花 季節の花-地中海沿岸が原産地

春になると、赤色や青紫色、他にもさまざまな色合いの花を賑やかに咲かせる、秋植えの球根植物です。一本の茎に一つの花を咲かせる特徴ある花で、一重咲きや八重咲き矮性のものなど多くの品種があります。

アネモネはキンポウゲ科です

秋に球根を植えて春に咲く花

  • 分類:キンポウゲ科イチリンソウ属 / 原産地:地中海沿岸
  • 別名:ボタンイチゲ(漢字表記:牡丹一華)
  • 学名:Anemone coronaria
  • 英名:Windflower
  • 園芸分類:多年生草本 
  • 草丈:20~40cm
  • 開花期:3~5月
  • 栽培方法:地植え、鉢植え

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  • 特徴
  • アネモネの仲間は、主に温帯~亜熱帯にかけて約120種が分布しています。その栽培の歴史は古く、原産地の地中海沿岸から広い地域で栽培されるようになったのは、十字軍の遠征がもたらしたとされます。日本へ渡来したのは明治初期で、広く栽培されるようになったのは昭和になってからです。
  • 近縁種
  • 園芸分類でアネモネと呼ばれているのは、アネモネ・ホルテンシス(Anemone hortensis)やアネモネ・パボニナ(A. pavonina)に、これらが元で交雑により出来たといわれるアネモネ・フルゲンス(A. x fulgens)があります。更にアネモネ・フルゲンスが交雑した中から、選択されされたのがアネモネ・コロナリア(A. coronaria)とされています。
  • アネモネ・フルゲンス(A. x fulgens)→花色は緋色で雄しべは暗紫色です。草丈25~30cmです。
  • アネモネ・ホルテンシス(Anemone hortensis)→花色はマゼンタ色、紺色の雄しべとのコントラストが美しい。草丈は15~25cm。
  • アネモネ・コロナリア(A. coronaria)→多彩な花色がある。草丈30~40cm、花色は白色、青色、紫色、赤色などがある。

過湿にならにようにするのが栽培ポイント

アネモネは多年草

  • 適応・(ハーブ、漢方としての適用) / 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土
  • 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト1の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、酸性を嫌うので定植する場所の土をよく耕して腐葉土と石灰を混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。芽が出たら生育の状態をみながら液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、元肥として有機質肥料の鶏ふんなどを混ぜ込んでおきます。芽が出たら追肥として緩効性の化成肥料を施します。

アネモネは地中海沿岸が原産地

  • 植えつけ
  • 適期は、10月~11月です。
  • アネモネの球根は、一般的な球根の植えつけ手順と同じように、土壌に植えつけると短時間で吸水してしまい腐りやすくなります。これを防ぐには、川砂やバーミキュライトを湿らせておき、球根の上部を下にして全体が埋まるようにして吸水をさせます。期間は1週間、涼しい場所で保管して、その後植えつけます。
  • 鉢植えの場合、球根が軽く隠れる程度の浅植えにします。
  • 地植えの場合、深さ3cm位で球根同士の感覚は15~20cmが目安。
  • 掘り上げ・分球
  • 適期は、花後の6月です。
  • 鉢植えの場合、数年は植えっぱなしでもよいが花後に、葉が枯れたら雨の当たらない場所へ移します。
  • 地植えの場合、アネモネは多湿を嫌うので、梅雨前には掘り上げるようにします。枯れた茎を切り取り、涼しい場所で保管。夏を越して、秋になったら植えつけます。

別名で牡丹一華とも呼びます

アネモネは花径5~10cm

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。過湿を嫌うので、毎日習慣として水を施すのは避けましょう。夏になり葉が枯れて休眠している期間は水やりは必要ありません。
  • 手入れ
  • 花がら摘み→花後の枯れた花茎だけを切り取ります。葉の部分は、まだ生育のために必要なのでそのままにしておきましょう。
  • 病気・害虫→特になし

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アネモネは世界に120種ある

  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 5℃以下の気温に1ヶ月以上当てないとツボミが出来ない性質なので、鉢植えを室内などの常時暖かい場所に取り込むのは、気温が低下する12月頃がよいでしょう。

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