コリウス 季節の花-夏になると小さな花を穂状に咲かせる|イパネマおやじ
コリウス (Coleus) は、東南アジア原産で耐暑性が高く、病害虫の発生が殆んどない育てやすい観葉植物です。葉の形はシソのような、咲きの尖った卵形のものから、深い切れ込みのあるキクのような形状を持つものなど多くの品種があります。葉の派手さに隠れて目立ちませんが花もつけます。
コリウスには実生系と栄養系がある
- 分類:シソ科ケサヤバナ属 / 原産地:熱帯・亜熱帯アジア、オーストラリア
- 別名:(和名:キンランジソ・金襴紫蘇)
- 学名:Coleus blumel
- 英名:Coleus
- 園芸分類:常緑多年草(日本では一年草扱い)/ 非耐寒性
- 草丈:20~100cm
- 観葉期:6~10月 /
- 栽培方法:地植え、鉢植え
- 撮影:里山ガーデン 2018年10月
- 特徴
- シソ科の園芸植物だが、花を観賞したり食用として利用するのではなく、個性的でカラフルな葉の色模様を観賞する観葉植物です。葉姿は少し紫蘇に似ていてチョッと食欲をそそりますね。秋に花穂が出るので、改めてシソの仲間なんだ・・と 思わせる植物です。
近縁種
- 実生系→
- ケアフリー系統:葉の切れ込みが入り縁が丸い形状。
- サーベル系統:葉は全体に細長く、先端が尖り縁の切れ込みは浅い。
- フリンジ系統:葉の本体の切れ込みはないが、縁は切れ込んでいて大きく波打つような形状。
- レインボー系統:この品種の基本的な葉の形で、シソによく似て縁が波打つような形状。
- 栄養繁殖系→温度、日当たり、肥料により葉色が変化する
- ウェーブタイプ:葉は波打ち、こんもりと盛り上がるような形状になる。
- ハンギングタイプ:小さな葉で、コンパクトな株姿で横に広がるように生育する。寄せ植えに適する。
- プチタイプ:葉が小さく、分枝が活発で生育が旺盛なので、花壇の前面に植えると映えます。
春から秋まで鑑賞できる
- 適応・(ハーブ、漢方としての適用)/ 料理・飲み物で楽しむ
- なし
- 用土
- 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:牛ふん堆肥1の割合で混ぜ込んだ土がよいでしょう。
- 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して腐葉土を混ぜ込んでおきます。
- 生育期間中は、葉の様子を見ながら液体肥料を10日に1回程度施します。
- 肥料
- 鉢植えの場合、植え付けの時に用土の中に緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。
- 生育期間中は、葉の様子を見ながら液体肥料を10日に1回程度施します。スタンダード仕立てやツリー仕立てにする場合は、生育期に多めに施すとよいでしょう。
育て方のポイントは?
- 植えつけ
- 適期は、5月中旬~6月です。
- 水はけがよく、適度に水持ちのよい湿り気のある土壌が適しています。
- 植え替え
- 鉢植えの場合、鉢底から根が伸びて張り出してきたら、一回り大きなサイズへ植え替えます。
- 地植えの場合、霜が降る頃になると枯れてしまうので必要ありません。
増やし方
- タネまきで増やす→
- 実生系の品種はタネまきで増やすことができます。
- 適期は4月下旬~5月です。発芽の適温が25℃と高めなので充分暖かくなってから行いましょう。タネが小さいので風に飛ばされないようにしてピートバンにまきます。好日性なので覆土をしないで、水をタップリ施し乾燥に注意しながら管理します。1週間程で発芽します。
- 挿し木で増やす→
- 適期は、生育期間中であればいつでも可能だが、暖かい時期に行うほうがよいでしょう。
- 茎の先端から10cm程で切り取り、下の葉を取り除いてから挿します。
- 水やり
- 水切れにとても弱いので注意が必要です。真夏や乾燥が続く時期は、水が切れるとスグに萎れてしまうので要注意です。
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。過湿を避けるために、毎日習慣化して水を施すのは避けましょう。
- 手入れ
- 真夏日の直射日光が一日中当たる場所は、葉焼けを起こして部分的に枯れることもあります。鉢を移動するか、遮光用ネットや寒冷紗を張って対策をしましょう。
- 病気・害虫→特になし
- 切り戻し→コリウスはどの位置で切り戻しをしても大丈夫です。伸びた茎を切って、形を整えて全体の株姿をまとめていきます。思いきりよく強めに切り戻しても問題ありません。
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- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。