マリアテレジア バラ-フロリバンダ系統で枝が長く伸長する-イパネマおやじ

マリアテレジア (Mariatheresia) は、フロリバンダ系統ながら、影響の強いシュラブ系統のカテゴリーに分けるのがピッタリな感があります。ブッシュ系統の品種より樹高があり、枝が伸長して半つる性の樹形にもなります。(ショート・クライマーにもなる)柔らかなピンクの花弁の中心部が濃いコーラルピンク色になり、美しさが映えます。

マリアテレジアはシュラブ樹形で半つる性の性質が強い

アンティークな雰囲気のするコーラルピンク色のバラ

  • 4~5輪の房咲きになり、花つき花もちがよいバラ。
  • 花枝が少し細長く華奢に感じるが、しなやかで今年の雪の重みにも耐えていました。
  • マリアテレジアは、花枝が長くなるが開花の時期は普通のフロリバンダ系統と同じです。
  • 絹の布を巻いたようなクォーターロゼット咲きになる
  • 温暖地ではシュートが150cm以上に生長するので、低いフェンスやトレリスなどに仕立てることもできる。
  • 成株はベーサル・シュートが出にくいので古株を大切に管理します。
  • マリアテレジアは、冬に短く剪定しても開花します。
  • 花名は、オーストリア系ハプスブルク家の男系の最後の君主であり、神聖ローマ帝国を統治したマリア・テレジアの名前を冠する。
  • 耐病性は、うどんこ病、黒星病ともに強い。月間1回程度の薬剤散布をすれば、まず病害の発生はないが、毎日よく観察して病気の兆しや害虫を発見したら、大発生防止のために薬剤を上手に使って防除しましょう。

画像のライン20

※ バラの手入れや病害虫の対策⇒詳細はトップページの「バラの園芸・作業」をクリックしてください。

マリアテレジアは中大輪四季咲き品種です

マリアテレジアは3~5凛の房咲きになり花つきがよい

マリアテレジアの花形はクォーター・ロゼット咲きです

マリアテレジアの花径は10cmで中の大というサイズですね

マリアテレジアの花色は柔らかいピンク色です

マリアテレジアの花色はピンク色だが弁芯付近はコーラルピンク色

マリアテレジアの樹高は150cm位です

マリアテレジアの樹形は葉横張り性で幅が200cm近くになる

シュートが長く伸びるのでフェンスに誘引してもよい

  • 作出国:ドイツ
  • 作出年:1997年に、Hans Jürgen Evers が作出 
  • 作出者:2003年に、Tantau Roses が発表
  • 系統:[F] フロリバンダ
  • 交配親:未発表
  • 咲き方:四季咲き
  • 花形:春秋はシャローカップ咲き~高温期はクォータ・ロゼット咲き
  • 花径:中大輪(10cm・花弁数41枚+)
  • 香り:微香
  • 樹形:シュラブ樹形(横張りタイプ)
  • 樹高:150cm
  • 撮影:生田緑地ばら苑 2014年6月

柔らかいピンク色の花弁芯が濃いコーラルピンク色のバラ

バラ園の風景:春の生田緑地ばら苑

生田緑地ばら苑の風景

園芸メモ・バラの栽培用語:ムカゴ⇒脇芽の一種で、葉の付け根にあり養分を蓄える小さな球状の塊のこと。やがて土の上に落ちて発芽する、球根のようなもの。珠芽(しゅうが)ともいう。

画像のライン20