ハナニラ(花韮) 季節の花-春に咲く藤青色の可憐な草花|イパネマおやじ

春になり桜の花が、派手で華麗な花を咲かせる時期に、ハナニラはヒッソリと地味ながらもシンプルで可憐な、日本人好みの花を咲かせます。

ハナニラはユリ科の花です

密植すると満開時には絨毯を敷きつめたように咲く

  • 分類:ネギ(ユリ)科ハナニラ(イフェイオン)属 / 原産地:アルゼンチン、ウルグアイ
  • 別名:イエイオン、イフェイオン、(和名:花韮)
  • 学名:Ipheion uniflorum
  • 英名:Tatarian aster
  • 園芸分類:多年生草本
  • 草丈:15~30cm
  • 開花期:3~5月 / 栽培方法:地植え、鉢植え
  • 特徴
  • イフェイオンは、南アメリカのメキシコからアルゼンチンが原産で、約25種が分布するネギ科の球根植物です。中でも最も多く流通しているのは、イフェイオン・ユニフロルム(Inpheion uniflorum)種で、アルゼンチン、ウルグアイに広く分布しています。
  • 日本へは明治時代に観賞用として渡来しています。栽培が容易で、南米原産ながら日本の草花のような、シンプルで可憐な花姿で、関東以西から九州まで広く栽培されています。葉茎にはニラに似た匂いがあり、ハナニラの名前の由来になっています。(食用のニラとは別属です)

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  • 近縁種
  • 一般的には、ハナニラとはユニフロラム種のことですが、最近では黄色い花を咲かせる黄花ハナニラや、晩秋に白い花を咲かせるパルビフローラも流通するようになっています。
  • キバナハナニラ(Ipheion sellowianum)→黄花ハナニラは、草丈10cm程で、葉は5~10cmの流線形。早春の2月~4月に花茎を出し先端に鮮黄色の花をつける。本来はハナニラと呼ばれましたが、現在ではノトスコルダム属(Nothoscordum sellowianum)に分類されている。
  • パルビフローラ(Ipheion parviflora)→花径3~4cmの星形の白い花を、11月~12月頃咲かせる。花茎1本に1花の単頂花序で非常に花つきがよい。こちらもハナニラと呼ばれてきましたが、現在はトリスタグマ属(Tristagma recurvifolium)に分類されている。

ハナニラはハナニラ属の多年草

ハナニラは球根植物

  • 適応
  • なし、観賞用
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • なし、観賞用
  • 用土
  • 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)7:腐葉土4:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して腐葉土を混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、植え付けの時に用土の中に緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。あまり多くの肥料を必要としないので、追肥は不要です。

ハナニラは滅名イフェイオンです

  • 植えつけ
  • 適期は、9月中旬~11月中旬です。
  • 水はけがよく、適度に水持ちのよい湿り気のある土壌が適しています。
  • 植え替え
  • 適期は、9月~11月ですが、数年間は植えっぱなしで問題ありません。
  • 鉢植えの「場合、鉢の中が根詰まりしそうになったり分球したい時に行います。

  • 増やし方
  • 分球で増やす→秋の植え替え時に、球根を分割して植えつけます。
  • タネまきで増やす→適期は、5月~6月です。

ハナニラは草丈20cm程

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。過湿を避けるために、毎日習慣として水を施すのは避けましょう。
  • 地植えの場合、降雨のみでよいでしょう。
  • 手入れ
  • 病気・害虫→特になし

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  • 日当たり
  • 日当たりがよく、水はけのよい場所を好みます。半日陰でも育つが、花つきが悪くなったり茎が発育不良で細くなったり間伸びすることがあります。

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