バラ苗の植えつけー2 バラの園芸・作業-イパネマおやじ

バラ苗の植えつけ-No.1No.2

バラ苗の植えつけをする

苗には二種類があります。秋から冬に出回る大苗と、春に出回る新苗があります。

大苗:前年の夏から冬に、接ぎ木をして1年間かけて育成した苗。(8~10月に芽つぎ、1~2月に切りつぎ)

新苗:夏から秋に、芽つぎをするか、冬に切りつぎをして春には出荷する苗です。

バラの苗木

バラ苗を植える作業に必要なもの

段落の仕切りライン大

  • 庭に植える
  • 植え穴を掘り、穴の底に元肥を施してから植えつけます。
  • 用意するもの→堆肥:5リットル・油かす:200g・骨粉:200g・溶成リン肥:200g

バラ苗の植えつけ時の深さや穴のサイズ

定植する前の準備は何をするのですか?

  • 植えつけ前にやっておくこと
  • 植えつけのシーズン前から、土づくりをしておくのが理想。
  • 秋に植える場合は、夏の終わり頃に土づくりをしておきます。
  • あらかじめ植え穴を掘って、耕してから元肥を混ぜ込んでおく。
  • 元肥の種類⇒有機質肥料(油かす、骨粉)、完熟堆肥、熔成リン肥など
  • 水はけの悪い土壌に植える
  • 水はけの悪い場所に植えつけるときは上げ床にする。
  • 水はけの悪い庭(雨が降った後に、水溜りができて、土を掘り起こすと固まっていて崩れにくい)に植えつける際には、上げ床(高畝)にして植えつけます。
  • 花壇を石がレンガなどで30cm程、高くすると大きな効果があります。
  • 根は洗わない
  • 植えつけ時に、根を乾燥させないように注意しながらも、根を洗わないようにしましょう。
  • 根をハサミなどで無造作に切るのも要注意、根にできた傷や切り口から根頭がん腫病などの、病原菌に侵されるリスクがあります。
  • 冬の防寒対策
  • 霜の降る地域では、冬に植えつけた大苗や秋に植えた大苗も防寒対策が必要です。
  • 株全体を覆うように土をかける。
  • 3本の支柱を立てて、寒冷紗(かんれいしゃ)などの不織布で覆います。薄い不織布は二重にしましょう。

バラの防寒対策3つの方法

  • 作業後の管理
  • 地面が極端に乾くときは、日中の暖かい時間帯に根元に水を与えます。
  • 3月中旬位に不織布を外します。
  • 剪定はしません。枯れた枝がある場合は、切り取りましょう。

苗の管理ポイント

  • 大苗の一時保管
  • 10月~11月の保管→
  • 植えつけの2~3日前に、根を湿らせてからポリ袋に入れて、空気を抜いて密封してから冷暗所で保管しましょう。
  • 長期間の保存の場合は、一時的に鉢に植えておきましょう。水に浸しっぱなしにすると根を傷めるので、注意してください。
  • 12月~2月の保管→
  • 1週間位であれば、根を湿らせてポリ袋に入れて、空気を抜いて密封して、さらに段ボール箱に入れて、無過湿の場所で保管する。
  • 長期間の場合は、仮植えして霜よけをしておきましょう。
  • 植えつけ前に大苗に水を吸わせるの?
  • 水ゴケなどで根を巻く寝巻き苗や、袋詰めの裸苗などは、干からびて萎れていることがあるので、植えつけ前に大苗を水に浸していました。
  • 最近はロングポットに仮植えされた苗が多く、それらは水を吸わせる必要がないものが多い。
  • 水を十分吸わせた苗を植えると、霜に当たった場合に枝が凍ることがあるので、防寒対策が必要です。
  • 凍結を2~3回繰り返すと、枝に紫色の斑点が出てしまい、折角芽が出ても枝に力が無く、徐々に枯れ込んできます。
  • 輸入苗が乾いてしまったら
  • 個人輸入で、海外からバラ苗を購入する機会も増えてきました。その多くは裸苗の状態で、ビニール袋に密封した状態で送られてきます。
  • こうした苗は、日本に届く間に発芽しているものも見うけられます。発芽状態で乾燥させると、新芽や根も萎れていてそのまま植えつけても活着しません。

バラ苗の植えつけー1

  • 萎れた輸入苗が届いた場合
  • 萎れた新芽を2cm位残して切り取ります。
  • バケツなどに水を張って十分吸水させます。
  • 輸送により、根が傷ついていることがあるので殺菌剤でよく消毒します。この場合、活着するまで清潔な用土で鉢植えして、活着したら庭に定植しましょう。

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