ナツツバキ ツバキ科ナツツバキ属

小さな白色の花を6~7月に咲かせます

◇分類:ツバキ科・ナツツバキ属 / 原産地:本州は関東以西、九州、四国
学名:Stewartia pseudo- camellia
別名:シャラノキ(沙羅樹)
落葉性高木・弱耐寒性 / 草丈:10~20m
開花期:6~7月 / 栽培方法:地植え、鉢植え

近縁種
仲間は、アジア、北アメリカに約8種類が分布しています。日本に自生している代表的な種です。
・ヒメシャラ(S.modadel):
関東以西、四国、九州の太平洋側に自生するナツツバキの仲間です。庭木にも利用されますが、やや耐寒性に劣ります。花は白色で2cmほどの小さな花を咲かせます。樹皮は光沢のある赤褐色で、古木は皮がはがれて灰白色の紋様が入ります。箒状に茂る美しい樹形です。
・ヒコサンヒメシャラ(S.serrata):
同じく関東以西、四国、九州の太平洋側に自生する仲間です。花は白色で、ヒメシャラより大きな4cmほどの花を咲かせます。樹皮は、薄く剥がれて紋様ができます。縦に黒い縞模様が入っていて、ヒメシャラと見分けやすい特徴です。

特徴
直径5cmほどの白い花を6~7月に咲かせます。雄しべが黄色で花弁との色合いが美しいです。
樹齢10年を過ぎた頃から樹皮が剥がれて、茶褐色、灰白色、茶色の3色になります。生長に時間がかかり、樹高は10mを越えるので地植えにされます。ナツツバキの仲間は、日本にはナツツバキを含めて3種が自生しています。
・ヒメシャラ[S.modadelpha]・・関東より西、四国、九州の太平洋側山地に自生するナツツバキの仲間です。弱耐寒性で庭植えにされています。花は白色で径2cmくらいの可愛らしい姿です。
樹皮は光沢のある赤褐色で古木の幹は剥がれて灰白色の斑模様になります。細かい枝が茂り、ほうき状に伸びる樹形が美しいです。
・ヒコサンヒメシャラ[S.serrata]・・ヒメシャラに似ていますが、花が径4cmと、大きくてナツツバキとヒメシャラを足して割ったような雰囲気です。
日本以外には、アジアと北アメリカに8種が分布しています。ナツツバキは、シャラやシャラノキとも呼ばれることがありますが、これはインド原産のサラノキ(沙羅樹・Shorea robusta フタバガキ科の木本植物)と混同されたもので、全く別の植物です。
一般の家庭で栽培されるようになったのは、ここ30年くらいのことだと思いますが、現在では美しい樹皮、初夏に咲く清楚な白い花、ほうき立ち仕立て(一本の幹をスラッと仕立てた自然樹形)の整った樹形そして、秋の紅葉が美しく、ヒメシャラと共に人気のある植物です。
又、「ほうき立ち仕立て」以外にも、草丈をある程度抑えてボリュームを出す「株立ち仕立て」(地際から幹を数本伸ばした仕立て方)も同様に用いられています。
日本の原産種だから栽培が容易であり、どんな雰囲気の庭にも似合います。

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ナツツバキ ほうき状に伸びる枝が美しい

適応
なし

料理・飲み物で楽しむ
なし

用土
水はけの良い、腐葉土など有機質をタップリ含んだ肥沃な土が適しています。
・地植えの場合は、栽培する場所を深さ30cmを目安に耕します。
耕すには鍬を使うと連想しますが、スコップを使うほうが深く掘るには適しています。土を耕したら堆肥をすき込むのですが、各種あるのですが牛糞をお勧めします。理由は土壌の改良効果が高いからです、まんべんなく混ぜ込んでおきましょう。
この作業が完了したら約1週間おいてから、植栽しましょう。混ぜこんだばかりの肥料に根が触れると悪影響の可能性があり根を傷めることになります。
・鉢植えの場合は、腐葉土3:赤玉土6:川砂1の割合で混ぜ込んだ土を使います。

肥料
・地植えの場合は、普通に育っていたら肥料はほとんど必要ありません。
生育が悪い場合は、冬の休眠期に化成肥料と堆肥を株元から少し離れた場所に施します。周囲が草花が育つ土壌であれば肥料は与えなくても育ちます。
・鉢植えの場合は、春に芽が出る前と、開花時期の年2回、緩効性の化成肥料を株元に混ぜ込んでやりましょう。

ナツツバキ ヒメシャラト共に美しい樹形です

10m以上の高木に生長するので地植えにします

タネまき
秋になって熟した種子を採取したら、そのまま庭などに蒔きます。種子を蒔いた後に、3cm位土をかぶせて腐葉土などで表面を覆ってやります。乾燥させないように管理して根が付くまでは適時水やりをしましょう。発芽は翌々年になります。

挿し木
挿し木用の枝を、収穫するのは6~7月で新しく伸びた枝の先を、適当な長さで切り1時間位、水に浸けて湿らせてから、水分で湿らせた用土に挿し木します。

植え替え
・地植えの場合は、一度植え付けたら植え替える必要はありません。
・鉢植えの場合は、2~3年に一回は植え替えをしましょう。
鉢から株を抜いたら、古い土を三分の一程落として、古い根を少し切り詰めてやり新しい用土で植えます。適時期は2~4月・秋冬は10~12月です。

ナツツバキ 秋になって熟した種子を採取したら、そのまま庭などに蒔きます

水やり
夏の高温期になったら乾燥に弱く、株が衰弱することがあるので、土が乾燥したら朝か夕方にタップリの水やりをします。乾燥を防ぐために株元に腐葉土をまくのも効果があります。その他の季節は水やりの必要はありません。

ナツツバキの手入れは何をするの?

手入れ
ほうき立ちの美しい自然樹形が楽しめる樹種です。
・剪定を嫌うので、重なり合った枝や枯れた枝を切り除く程度にしましょう。剪定の適時期は、落葉する11~2月で、枝振りを確認しながら切リ落としていきますが、太い枝を切ると枯れ込むことがあるので,切り口に殺菌剤を塗って傷口の癒合を促します。
同様に生育期になると幹の途中から徒長枝がでるので、早めに切り落とし傷口には殺菌剤(または癒合剤)を塗布しておきましょう。
※病気:特になし
※害虫:カミキリムシ 害虫は、ほとんどありませんが、カミキリムシの被害に遭うことがあります。
成虫が幹に傷を付けて産卵し、幼虫が木の内部に潜り込み食害します。幹に穴が空いて、おが屑のような物があったらカミキリムシの幼虫の被害の可能性が高いです。放置すると樹勢が衰え、枯れてしまうこともあるので、見つけたら薬剤で駆除をしてください。

収穫
挿し木用の枝を、収穫するのは6~7月で新しく伸びた枝の先を、適当な長さで切り採ります。
・種の収穫は、秋に熟した種を採取してそのまま庭などに蒔きます。

日当たり
日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも育ちます。但し一日中、日が当たらない場所は、花付きが悪くなるので適していません。乾燥に弱いので直射日光が当たる場合は、株元に敷きワラや腐葉土などで覆ってやりましょう。西日が当たる場所は、葉質が薄いので、強い日差しに長時間晒されると葉先から枯れ込みやすいので避けましょう。やや寒さに弱いので寒冷地では、移動の出来る鉢植えで育てる方がよいと思います。

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