チューベローズ ハーブ苗-夜になると漂う強い芳香が魅力|イパネマおやじ

チューベローズ tuberose は、甘い芳香が特徴で、夜になるとその強さが増す球根植物です。中国では、第二次大戦中に”夜来香(イエライシャン)”という流行歌が全中国と日本でヒットしました。この歌のテーマになった夜来香は当初、チューベローズであるとされたが実際には、ガガイモ科テロスマ属の常緑蔓性低木のことで、現在ではチューベローズの呼び名には使われていません。

チューベローズは多年草

芳香のある乳白色の花は夜になると特に強く香る

  • 分類:リュウゼツラン科リュウゼツラン属 / 原産地:メキシコ(とされている)
  • 学名:Polianthes tuberosa
  • 別名:ポリアンテス {和名・ゲッカコウ(月下香)}
  • 球根多年草・半耐寒性 / 草丈:80~100cm
  • 開花期:7~10月 / 栽培方法:地植え、鉢植え(プランター)
  • 特徴
  • 香気成分が含まれ、花精油抽出用に栽培されています。花1トンから1kgの精油しか抽出されない程の貴重品で、高級化粧品などの香料として利用されます。
  • 日本への渡来は寛政年間で、オランダからジャワ経由で入って来ました。当時は、ジャガタラスイセン、オランダスイセンと呼ばれていたそうです。
  • 春に球根を植え付けて、夏から秋の間に花を楽しむのが一般的な栽培方法で、切り花やレイとしても利用されます。
  • 花茎を1m近く伸ばして、先端に穂状に花を付け茎は太くて光沢があり数枚の葉を付けます。花色は乳白色で蝋細工のような、ポッテリした質感があります。
  • 花姿は、漏斗形で付け根が筒状、先端が6つに分かれて開きます。一重咲きと八重咲きがあり、葉にマダラの入る園芸品種もあります。

チューベローズの別名は月下香

  • 適応
  • なし(主に観賞用として)
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • なし

春に球根を植え付けて夏から秋に花を楽しむ

  • 用土
  • 水はけがよく、保水性のある肥えた土が適します。
  • 地植えの場合は、土をよく耕して堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおきましょう。元肥として緩効性の粒状化成肥料も一緒に混ぜ込んでおきましょう。
  • 鉢植えの場合は、腐葉土4:赤玉土(小粒)6の割合で混ぜ込んでおきましょう。市販の花用の培養土でも大丈夫です。
  • 元肥として緩効性の粒状化成肥料も混ぜ込んでおきます。7号鉢に、球根3個を目安に深さ5cm位で植え付けます。
  • 肥料
  • 植え付ける時に、緩効性の粒状化成肥料:1握りと骨粉入りの油かす:2握りをを混ぜておきます。
  • 追肥として6月(生長させ開花に備える)と9月(花後に球根を太らせる)に1回程液体肥料を与えます。又は、即効性の粒状化成肥料でもよい。

チューベローズは乳白色の花を咲かせる

  • 植え付け
  • 適期は4~5月です。
  • 球根は30g以上ある成熟したものでないと、開花する可能性は低く、開花しても小さい花しか付けません。
  • 地植えの場合は、球根との間隔は15cm以上で10cmの深さに植え付けます。
  • 鉢植えの場合は、7号鉢に球根3個が目安です。土を5cmほど覆います。
  • 球根の生育には、高温が必要なのでプラ鉢がよいでしょう。
  • 植え付ける前の準備:10日前に湿らせたバーミキュライトや水コケと共にビニール袋に入れて、15~30℃の高温状態を維持した後に植えつけると開花率が高まりす。

※ 球根の植えつけ⇒「球根植物ー2」を参照してください。

  • 植え替え・球根を分ける
  • 球根が増えるので、それを分けて植えつけます。
  • 普通は子球は、十分に生長する前に、寒さで休眠に入るのでその年は花が咲きません。毎年、花を楽しみたい場合は、新しく球根を購入しましょう。

チューベローズ 地際から細長い葉を数枚伸ばします

  • 水やり
  • 乾燥を嫌い、やや湿り気のある土壌を好みます。
  • 鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらタップリと水を与えてください。

チューベローズの手入れは何をすればいいの?

  • 手入れ
  • 秋を過ぎて葉が枯れたら水を切って鉢のまま休眠させるます。寒冷地では、球根を掘り上げて凍らせないように保存します。
  • 支柱を立てる→花茎が伸びて、花の重みで曲がりやすいので支柱を立てておきましょう。
  • 花がら摘み→花は、花序の下の方から咲いていきます。痛んだ花は早めに取り除きましょう。
  • 花が全て終わったら、花茎を根元から切り取ります。
  • 病気→なし
  • 害虫→アブラムシ 春先に茎葉にアブラムシが付きやすく、見つけ次第に薬剤散布をしましょう。

※ ハーブの栽培手入れ⇒トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。

  • 日当たり・置き場所
  • 日当たりのよい場所を好みます。できるだけ長い時間直射日光に当てるようにしましょう。日光不足だと開花しません。