ソープワート ナデシコ科シャボンソウ属

根茎と枝葉を煮出した液は良質な洗剤になる

◇分類:ナデシコ科サボンソウ属 / 原産地:ヨーロッパ、西アジア
学名:Saponaria officinalis
別名:サポナリア(和名:シャボンソウ)
多年草・耐寒性 / 草丈:20~100cm
開花期:7~9月 / 栽培方法:地植え、鉢植え(プランター)

特徴
ヨーロッパ、西アジア原産の毎年夏になると花を咲かせる多年草です。日本へ渡来したのは、明治時代の初期とされています。今では広く分布して、一部では野生化しています。最初は薬用植物として扱われていました。根を乾燥させたものは、”サポナリア根”と呼ばれ、薬に用いられていました。
属名のSaponariaは、ラテン語のSapo(石鹸)に由来し、葉に配糖体のサポニンンを含んでいるので、汁液が水に溶け泡立つことからです。葉や茎、根に石けんの成分であるサポニンを含んでいるので30分以上煮出すと石鹸液ができます。
石けん液には、洗浄効果と優れた生地再生作用があり、繊維をいためにくいので、古くから絨毯やウールなど上質の繊維を洗うのに用いられました。
初夏から秋にかけて、花径2~3cmの白色または淡紅色の花を咲かせ、芳香を放ちます。園芸品種に濃いピンクや赤色、八重咲きのものがあります。草丈は、100cmにも及ぶものもあり地下茎を伸ばして、少しずつ外側に広がっていきます。
「注意」:根には、煮出した液体がニキビなどの皮膚疾患に効果があるとされますが、毒性があり、粘膜(目や口)に付着すると危険なので、家庭で栽培する際には鑑賞するだけに留めておくのがよいでしょう。
こんもりと集まって咲く可愛らしい花姿が人気があり、庭植えのポイントになる草花として多く栽培されています。繁殖力が旺盛で、横に広がって生長するので鉢植えよりは地植えがおすすめです。

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ソープワート 属名のsaponariaはラテン語の石鹸に由来する

ソープワートの花には芳香があり植栽用に適している

近縁品種
ソープワートの仲間、サポナリア属は地中海沿岸を中心に約30種が分布しています。
・八重桃花ソープワート(Saponaria officinalis ‘Rosea plena’)
特徴:夏に薄ピンクの花を咲かせる
・八重白花ソープワート(Saponaria officinalis ‘Alba plena’)
特徴:夏に白色の花を咲かせる 別名・サボンソウ
・サポナリア・オキモイデス/ロックソープワート(Saponaria ocymoides)
特徴:晩春から夏にかけピンクの花を咲かせる。匍匐性でグランドカバー、ロックガーデン向き、別名・ツルコザクラ
・サポナリア・ルテア(Saponaria lutea)
特徴:草丈は10cm位で花色は黄色、山野草の趣があります。別名はキバナシャボンソウの和名がついています。
・サポナリア・プミリオ(Saponaria pumilio)
特徴:ヨーロッパのアルプスからカルパチア山脈に分布しています。標高1900~2600mの草地に生え草丈は5~10cmくらいで夏に花茎を伸ばして、花色はピンクから赤色の花を咲かせます。

ソープワート 開花後にもう一度刈り込むと再び花を楽しめる

適応
鎮咳、去痰

料理・飲み物で楽しむ
なし

用土
水もちのよい土であれば、土質にはこだわらずどこでも育ちます。
鉢植えの場合、赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜ込んだ土を使います。

肥料
植えつける際に、元肥として油かすなどを混ぜ込んでおきます。花後にお礼肥として、緩効性の化成肥料を少量だけ施しましょう。

ソープワート 原産地はヨーロッパ、アジア西部

タネまき
適期は春が4月、秋は9月です。発芽するまで、乾かさないように注意して管理しましょう。

株分け
適期は春が新芽の伸びる4月、秋は花後の9月です。
植え替えも兼ねて行います。掘り上げた株の芽を確認して、数株に切り分けますが、1株のサイズが小さくなりすぎないように注意しましょう。植え付ける前に、傷んだ根を取り除いておきます。

挿し芽
生長期の5月から花の咲く前の7月までが適期です。元気な株を先端から、約10~12cmくらいの長さで切り取ります。湿らせておいた用土に挿します。

植え替え
適期は、春が4月、秋は花後の9月です。大きくなりすぎた場合、株分けを兼ねて植え替えをします。

ソープワート 内服できないのでシャボン玉遊びには使わないこと

水やり
やや湿り気のある土壌を好みます。と言っても加湿になるほど与える必要はなく、土の表面が乾いたらタップリと与えてください。夏季は特に水切れしないように注意しましょう。

ソープワートに必要な手入れは?

⇒手入れ
花茎が倒れやすいので支柱を立てましょう。花の枯れた物は、早めに花穂の下から切り落としましょう。
・花を長く楽しむには、枯れた花穂を摘む作業が欠かせません。花穂の下から切り落とします。
・庭植えの場合、地下茎が横に広がって、他の植物の領域に侵入するほど繁殖力があるので、地上部は囲いをする、地下部には板などで仕切りをしておき根の広がりを防ぎましょう。
・冬は地上部が枯れて根だけの状態で越します。マイナス15℃くらいまで耐寒性があるので、特に防寒対策の必要はないでしょう。
※病気:なし
※害虫:クロウリハムシ

日当たり・置き場所
日なたから半日陰の肥沃な、保水性のある土を好みます。
魚毒性があるので、池の近くに植えるのは避けましょう。冬は地上部が枯れて根だけの状態で越します。マイナス15℃くらいまで耐寒性があるので、特に防寒対策の必要はないでしょう。

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