素材 基本用土

基本用土を理解しましょう

基本用土とは園芸用土のベースとなる土ですが、植物を支えるために適度な重さが必要です。
赤土、黒土、赤玉土、鹿沼土などの火山灰土は、肥料のリン酸分をつかまえて根からの吸収を妨げる性質(リン酸の固定)があり、対策としてリン酸分を含む緩効性の元肥を必ず入れます。
真砂土もある程度、リン酸を固定するので、火山灰土ほどではないがリン酸を多く含む元肥を入れます。また、粒子の細かい赤土、黒土、真砂土などは、腐葉土などの有機物の改良用土を必ず加えて通気性や排水性を改良します。

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土づくりとは、植物を育てるための培養土をつくること

・土づくりとは、家庭で植物を育てるための培養土をつくることです。
ハーブは、弱アルカリ性で水はけがよく、水持ちのよい土を好みます。ベースとなる基本用土と、その欠点を補う改良用土(有機物・無機物)があります。

「改良用土・有機物」:土の中で植物の生育に有用な、微生物の働きを活発にして、土に力を与え、柔らかくし、通気性、排水性を良好にする土です。しかし、この用土のみでは実用的ではないので基本用土と配合して使用します。
「改良用土・無機物」:培養土の 軽量化や通気性、排水性、保水性を向上させます。
「石灰類」:石灰には、細かい土を粒状化して通気性を良くし、酸性の土を中和する働きをします。消石炭、苦土石灰、有機石灰などがあり、鉢植え・プランターには苦土石灰が適しています。
「元肥」:元肥には、植え付け初期の根の伸長を促進する働きがあります。特に基本用土に赤玉土を使用している場合は、リン酸が効きにくくなるために、リン酸を多く含む肥料を施します。
「土の量り方」:培養土を量るときの目安は、素焼きの5号鉢(直径15cm)の縁から1cm下まで満たして1リットルと少しです。基本配合培養土の場合は、土入れで腐葉土4杯:赤玉土6杯の割合で配合します。

基本用土はどんな種類があるの?

◇赤玉土
関東ローム層の中層にある赤土を乾燥させてから粒の大きさごとに分けたもので、通気性排水性、保水性、保肥性に優れ、雑草の種子が殆ど含まれない、ほぼ無菌の土です。基本用土として、最も多用されプランターや鉢には、小粒か中粒が適しています。
他に大粒・極小粒の4種類があります。
※土が多くの水分を含んでいると、粒がつぶれやすいので購入時に袋の内部に、多くの水滴が付着しているものは避けましょう。

赤玉土

鹿沼土
軽石質の火山砂礫が風化した、薄黄色の土で関東ローム層の赤土の下にあり、栃木県鹿沼地方で産出されます。有機物を殆ど含まない酸性土で、通気性、保水性に優れ、酸性土壌を好むサツキの用土として普及しています。みじん(1mm以下の細かい土)が出やすいので、少ないものを選びましょう。
水を含むと薄黄色から鮮やかな黄色に変色するので、水やりのタイミングが分かりやすいのが特徴です。硬質鹿沼土はくずれ難く重宝なのですが、やや高価です。

鹿沼土

黒土
関東地方に広く分布する関東ローム層の表層土で、黒ボクとも言われます。有機物を多く含む柔らかい土で、保水性に優れているが、通気性、排水性が悪いため、腐葉土などを3~4割混ぜて使用します。そして、黒土は土中のリン酸分を固定しやすく、根からの吸収が少なくなるので、リン酸分の多い肥料を元肥として混合してやります。さらに酸性なので、石灰類やもみ殻くん炭で酸度調整をすることも必要です。

黒土

赤土
関東ローム層の黒土の、下の層にあります。有機物を含まない粘質の火山灰土で弱酸性です。みじんが多く通気性に欠け、肥料のリン酸成分を固定しやすく、根からの吸収少なくなる欠点があります。サイズを大・中・小・極小の粒に、ふるい分けたものが基本用土として、よく利用される赤玉土です。赤土自体はあまり流通していません。

赤土

真砂土
花崗岩が風化した土で、山砂とも呼ばれ、関西地方以西の宅地造成に使用されています。粒子が細かく、粘土質のため通気性が悪く、重すぎるのが欠点です。真砂土だけでは、水はけ、通気性が悪いため鉢土として使用する場合は、腐葉土を3~4割ほど混ぜて使います。酸性の土なので、必ず石灰類やもみ殻くん炭で、酸度を調整します。

真砂土

田土(荒木田土)
水田の下層土や河川の堆積土で、荒木田土とも呼ばれます。
瓦や土壁に使われる粘土質の土で、重くて保水性、保肥性があるので、植物がしっかり育ちます。欠点は通気性が悪く、単一つで使用すると固まりがちなので、鉢土として使用する場合は、水はけをよくするために腐葉土を3~4割ほど混ぜて、キクなどの鉢植えに使います。ピートモスは繊維が細かいため、田土の水はけの改良には向きません。スイレンや蓮の栽培では、田土を単一で使います。

荒木田土

川砂
花崗岩から生じた灰白色の砂で、通気性はよいが、保水性、保肥性が少し劣ります。
矢作砂、富士川砂、天神川砂などの種類があります。保肥性に劣るため、あまり肥料を必要としないオモトや盆栽、サボテン、山野草などに使うほか、改良用土として通気性の改良に使用する場合もあります。使用する前に2~3回水洗いして、みじん(1mm以下の細かい土)を洗い流します。

川砂

桐生砂
群馬県桐生市の付近で産出されます。やや風化の進んだ赤褐色の火山砂礫で、鉄分を多く含み、通気性と保水性に優れています。東洋ラン、盆栽、オモト、山野草などの栽培に適しています。
粒の大きさにバラつきがあるため、篩い(ふるい)にかけ粒の大きさを、ある程度そろえておきます。

桐生砂

富士砂
富士山の周辺で産出される、黒くて重い火山砂礫です。東洋ランや山野草の基本用土としてよく使う他に、通気性、水はけをよくする改良土、盆栽などの化粧砂にも使います。

富士砂