オミナエシ

十五夜に飾る秋の七草の一つ

◇分類:スイカズラ科・オミナエシ属 / 原産地:日本、中国、朝鮮半島、千島列島、サハリン
・別名:アワバナ、ボンバナ(漢字表記・女郎花)
・学名:Patrinia scabiosafolia
・英名:なし
・園芸分類:多年性草本
・草丈:30~100cm
・開花期:6~10月 / 栽培方法:地植え、鉢植え

主な園芸品種・原種
・ハマオミナエシ(P. var . crassa)オミナエシの海岸型出、節間が短く草丈が低く、茎が太い。葉が肉厚でもあり区別される。タネまきで育てるとオミナエシと、あまり差がないものも生じるので、特徴が現れている株を選定します。栽培はオミナエシと同じです。
・ユキンレイカ(ハクサンオミナエシ)(P. triloba var. triloba)本州のやや高い山岳地帯から亜高山帯の岩場や、岩の多い斜面に自生する。オミナエシを少し小型にした姿は草丈20~30cmで、掌状に裂けたモミジに似た形の葉をつけます。
・チシマキンレイカ(タカネオミナエシ)(P. sibirica)ロシア中部から東シベリア、サハリン、千島列島、北海道の高山の草原や岩場・礫原などに自生する。草丈は低く10cm位で、株立ちになります。葉は楕円形で羽状に裂け花は4cmくらいの小花を咲かせる。
・キンレイカ(P. triloba var. palmate)本州(東北地方南部から近畿地方)の、太平洋側の山地の岩場や斜面に自生する。コキンレイカに似ているが、花は一回り大きく2~3cmの距(キョ)があるので区別されている。
・オトコエシ(P. villosa)中国東南部、朝鮮半島、台湾、日本の草原などに自生する。オミナエシに似ているが、花色は乳白色で全草に粗い毛が生えている。葉は幅広く、切れ込みがないものがある。地表に長い枝を匍匐させるのも異なる点です。

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初心者にも育てやすい植物

数本の茎を真っすぐに伸ばして株立ちになります。
葉は対生して羽状に細かく切れ込み、根元につく葉はダイコンの葉に似ています。
8月から10月頃に茎上部に散房状の花序を出して、黄色い小花を多数咲かせます。花の歴史は古く、十五夜に飾る秋の七草の一つとして、万葉集や古今和歌集、枕草子などにも記述があります。
果実は長楕円形で、中に種子が1個入っている。オミナエシの仲間は、東アジアと中部アジアに分布していて、オトコエシ、ハクサンオミナエシ、キンレイカなど15種以上が知られています。
オミナエシ(女郎花)の名前の由来は、白花で茎葉に細毛があり、丈夫なイメージのあるオトコエシと比べると、「オミナ」(なよなかな女性)のように見えるからや、美女をも圧倒する美しさという意味の「おみな圧し」からきているなどの諸説があります。
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オミナエシ

適応
解熱、消炎、浄血、解毒、排膿作用があり、下痢、腹痛、子宮出血、こしけなどに用いられます。

料理・飲み物で楽しむ
秋の七草の一品として、若芽や若葉を軽く茹でて水にさらしてアクを抜き、おひたしや和え物などにする。

タネまきの時期は暖かくなってきた春先です

適期は3月上旬から4月上旬です。
ビニールポットや平鉢にタネをまき、発芽するまで乾燥しないように管理します。
発芽したら、混み合った部分を適宜間引きをして、ある程度生長したら鉢や花壇に植えつけます。
自家製のタネを採取するには、花が咲き終わった頃、果実が茶色く熟したら茎ごと刈り取って、風通しのよい場所で数日乾燥させます。その後、果実を揉みほぐして中のタネを採取します。タネは封筒などに入れて、涼しい場所で保管します。

オミナエシ

植えつけ
適期は、3月上旬から4月下旬です。土に適度な湿り気があり、一年を通して柔らかい日が当たる場所が適しています。
地植えの場合、定植する場所は適度な湿り気のある土壌を選びます。すぐに土が乾く水もちの悪い土壌や、排水が悪くジメジメした土壌は適しません。
鉢植えの場合、真夏日を除いた春と秋は、日当たりのよい場所に置き、夏の高温気は直射日光を避けて日陰に移してやりましょう。

植え替え
適期は、3月です。基本的には大株に育ち、地下茎が横に伸びる性質なので、地植えで育てるのに適しています。鉢植えでも栽培は可能です。
鉢植えの場合、鉢の中が根が伸びて一杯で根詰まりを起こしやすいので、可能ならば毎年植え替えましょう。鉢から株を抜いたら、根を1/3程切り詰めて、新しい用土を入れた鉢に植え替えます。
地上の場合、植え替えの必要はありません。

用土
水はけがよい土を好みます。赤玉土(小粒)4:鹿沼土4:腐葉土2の割合で混ぜ込んだものがよいでしょう。

肥料
植えつけ前に、掘り上げた土に緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。植えつけた後は追肥として、花後の10~11月頃に油かすと骨粉を混ぜた固形の肥料を株元に施します。

オミナエシ

水やり
鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
地植えの場合、一度根づいたら後は必要ありません。ただし、真夏の高温期で土が乾燥しやすい土壌の場合は、株元をワラなどでマルチングして乾燥を防ぎましょう。

手入れ
◊病害虫:特に必要ありません。

収穫
夏から秋の開花期に、全草を抜き取り、土砂を丁寧に洗い落としてから天日で乾燥させます。これが生薬の敗醤(ハイショウ)です。

日当たり
日当たりのよい場所を好みます。ただし、真夏の高温期には西日が当たらない場所を選ぶか寒冷紗などで遮断しましょう。
夏の高温気は直射日光を避けて日陰に移してやりましょう。

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