エルダー スイカズラ科ニワトコ属

ヨーロッパでは古くから万能の薬箱と呼ばれたハーブ

◇ 分類:スイカズラ科ニワトコ属 /
原産地:西アジア、ヨーロッパ、北アフリカ
学名:Sambucus nigra
和名:セイヨウニワトコ(西洋接骨木)
落葉低木・耐寒性 / 草丈:2~10m
開花期:5~6月 / 栽培方法:地植え、鉢植え(プランター)

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民間薬としてヨーロッパでは”田舎の薬棚”と呼ばれ、万病の治療薬として扱われ親しまれてきました。その起源は古く、エジプト文明期より利用されていたそうです。西アジア、ヨーロッパ、北アフリカに自生する落葉の低木ないし中高木で樹高が2~10mになります。
果実が食用になり、花や葉に薬効があり園芸ではハーブに分類されています。
エルダーの名前は、アングロサクソン語の、oeld(炎)に由来しています。枝の芯を抜き取ってストロー状にしたものが、火をおこすのに使われたからと、いわれています。
葉は細長い楕円形で10~30cm、対生し小葉が1~3対の奇数葉状複葉、開花期は晩春から初夏で、果実は光沢があり夏から初秋に黒紫色に熟して実ります。果実は食用になります。
花は、春から初夏になると枝の先端にマスカットのような香りのする白い小花がまとまって咲きます。多くの園芸品種があり、八重咲きや葉に斑模様が入るものなどがあります。
フランス産の”ジファール フルール・ド・スュロ・ド・ソヴァージュ”は、エルダーを原料とした”エルダーフラワー・リキュール”として有名です。現在そのシロップやリキュールは、カクテルの材料として欠かせないものとして、欧米で人気があります。
ヨーロッパでは、エルダーフラワーに砂糖を加えて煮詰めてシロップにした”エルダーフラワー・コーディアル”という伝統的な飲み物があり、水割りにしたり、紅茶に入れたり、お酒に混ぜてカクテルとして楽しんだり日常に溶け込んでいます。もう一つ、砂糖水とレモン汁に、花穂を漬け込んで作る”エルダーフラワーシャンパン”はイギリスの夏の飲みものとして親しまれています。
この木にまつわる、伝説は数多くあり、この木を切ると縁起が悪い、枝を火にくべると悪魔が見える「悪魔の木」、魔女の木、ユダが首をくくった木など、ネガティブな俗説、伝承が多くある植物です。
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エルダー ヨーロッパでは魔よけとして使われてきた

適応
便秘、皮膚炎、風邪、インフルエンザ

料理・飲み物で楽しむ
リキュール、シャンパン、シロップなどが市販されている

用土
水はけのよい、堆肥や腐葉土のタップリ入った肥沃な、弱アルカリ性の土壌を好みます。

肥料
肥料はさほど必要としませんが、植え付け後の3年間だけ、3月と9月の年2回、化成肥料の追肥を施します。その他のシーズンは、落葉期の冬になったら発酵油かすなどを、株の周囲に施し、土と混ぜて株元に土寄せをします。

エルダー 果実は煮てジャムやソースとして利用する

エルダーの増やし方

・挿し木で増やす
適期は春から秋です。
元気よく伸びる若い枝を、先端から15cm位の長さで切り取り、用土に挿します。寒さには強いのですが、暑さに弱い性質です。夏場の暑さにも、通常であれば問題ないのですが、高温多湿には適していません。
梅雨時から夏の期間は、株が蒸れて弱らないように枝の切込み作業をしておきましょう。鉢植えの場合も、高温多湿の時期は風通しのよい半日陰におきましょう。

植え付け
適期は、3~4月と秋が9月です。

植え替え
鉢植えの場合は、1~2年に1回はサイズアップした大きな鉢に植え替えます。
生育が旺盛で、大きく広がるのを前提にして、植え付ける時に場所の選定は慎重に決めましょう。

水やり
乾燥に弱いので、土の表面が乾いたらタップリと水やりしてください。一方で多湿にも弱いので、土が常に湿っている状態は避けて、土が乾いたら水やりをするようにしてください。目安は土の表面が乾いて、2~3日間は様子を見てから施すのがよいでしょう。

エルダー 水はけと保水性のよい土壌を好みます

エルダーの手入れは何をすればいいの?

高温多湿期になると、株の風通しが悪くなり蒸れて弱りやすくなります。落葉期の秋から冬に、混み合った枝を整枝します。
※病気:なし
※害虫:なし

日当たり・置き場所
日当たりのよい場所を好みます。
鉢植えの場合、高温多湿の時期は風通しのよい半日陰におきましょう。

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