ウッドラフ-woodruff は、乾燥すると地上部に含まれる成分クマリンが甘い香りを放ちます。毎年、初夏になると花を咲かせる多年草で、本州の中部以北に自生しています。山林の中の、湿気のある明るい日陰で見かけることができます。

ウッドラフ アカネ科ヤエムグラ属

メイ・ポールの香り付けに使われる

  • 分類:アカネ科・クルマバソウ属 / 原産地:汎北半球
  • 学名:Asperula odorata (Galium odoratum)
  • 英名:Sweet woodruff
  • 別名:クルマバソウ(車葉草)
  • 多年草:耐寒性/ 草丈:30~40cm
  • 開花期:5~6月 / 栽培方法:地植え、鉢植え
  • 近縁種
  • スイートとダイヤーズの2種類があります。一般的にウッドラフというとスイートウッドラフのことを呼んでいます。ここでは、スイートウッドラフを説明しています。
  • スイート・ウッドラフ(Asperula odorata=Galium odoratum)→当ページの記述
  • ダイヤーズ・ウッドラフ(Asperula tinctoria)→ウッドラフより明るい場所で栽培できます。”染物屋の”という意味で、根が赤色の染料になるのが名前の由来です。
  • 特徴
  • ドイツでは、メイ・デイ(5月1日)に飲むメイ・ボールという飲み物があります。これは、ウッドラフで香り付けされたワインのことで、春が来たお祝いの意味が込められています。
  • 乾燥すると、含有するクマリンによる甘い香りが増すので、ポプリや枕に詰めて香りを楽しみます。
  • 日本にも広く自生していて、本州から北海道などの半日陰の湿った林の中で、毎年白い花を咲かせます。
  • 茎は這うように伸びて、車輪のように6~10枚の葉が茎を軸にして放射状に開きます。この様子からクルマバソウ(車葉草)という別名があります。

ウッドラフ 中世のイギリスでは防虫剤として利用していた

  • 適応
  • 駆風、利尿、消化促進、強壮、鎮静、鎮座
  • 【成分】タンニン、葉や茎にクマリンを含む。
  • ※胃痛:乾燥させた地上部のティーを、薄く入れて、1日数回飲む。注:ハーブの使用量は1日、15g以内にとどめること
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 生の葉と花は、サラダや冷たい飲み物の香り付けに。(乾燥させたものは薬用や、サシェに入れて香りを楽しんだりポプリや押し花にします。)

ウッドラフ 乾燥すると全草から甘い香りがする

本州や北海道の半日陰で白色の花を咲かせる

  • 用土
  • 通気性の良い普通の土4:腐葉土4:ピートモス2の割合で混ぜ込んだものか、腐葉土4:赤玉土6の割合で混ぜた土を使います。
  • 鉢植えの場合は、これに加えて、やや湿り気のある状態を保つようにします。
  • 肥料
  • 肥料負けしやすいので、元肥はごく少量にしましょう。

ウッドラフ 乾燥するとタマリンの甘い香りがする

ウッドラフの増やし方、タネまき以外にどんな方法があるの?

  • タネまきで増やす
  • 適時期は10月前後で、発芽は翌春です。萌芽したら暑くなる前の期間中は、生長を促すため水は多めに与え、薄い液体肥料を、月間1~2回程度与えます。
  • 株分けで増やす
  • 適時期は、3~4月・秋が9~10月です。
  • 挿し芽で増やす
  • 適時期は3~4月です、地下を這う根茎を採って挿し芽にして増やします。

  • 植え替え
  • 適期は、4月・9~10月です。鉢植えの場合は、鉢の底から根が伸びてきたら一回り大きなサイズの鉢に植え替えするか、株分けをしましょう。

ウッドラフ 直射日光や西日を避けましょう

  • 水やり
  • 適度な湿り気を好みます。地植え、鉢植え共に土の表面が白く乾いてきたら、タップリの水やりをします。
  • 手入れ
  • 梅雨時は、乾燥気味に管理しましょう。
  • 早春から6月中旬までの育て方が、その後の生育に大きく影響するので、適度な湿り気を保ち、薄い液肥を月間2回程度は与えるようにしましょう。
  • 病気→特になし
  • 害虫→ハダニ 乾燥すると出やすいので、朝夕の葉水で予防します。
  • 収穫
  • 開花期に、茎ごと刈り取り乾燥させます。
  • 日当たり
  • 冷涼地向けのハーブで、日陰や北向きの場所でよく育ちます。薄日か木漏れ日が当たり涼しい風が通り抜けるような場所を好みます。
  • 午後から強い日差しのある場所は避けましょう。

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