イチゴ ハーブ-身近にあるハーブ果実はフルーツとして親しまれている-イパネマおやじ

イチゴ (strawberry) は、日本へは江戸時代に渡来しました。一般的にイチゴと呼ぶのは本種を指し、正式な和名はオランダイチゴです。

イチゴはバラ科オランダイチゴ属

甘酸っぱい真赤な実を実らせるハーブ

  • 分類:バラ科・オランダイチゴ属 / 原産地:オランダで交配された園芸種
  • 学名:Fragaria ananassa Duchesne
  • 別名:(和名・シキザキイチゴ 四季咲苺)
  • 多年草・耐寒性 / 草丈:20~40cm
  • 開花期:4~5月(桜のソメイヨシノが咲く頃) / 栽培方法:地植え、鉢植え
  • 特徴
  • 皆さんおなじみで、今更説明の必要もないほど親しまれている植物ですね。春に白い花を咲かせて、甘酸っぱい真っ赤な実を、実らせるバラ科の植物です。
  • 現在の食用として栽培されているイチゴは、バージニア種とチリ種がオランダで交配されたものが素であるといわれています。
  • 繁殖は種子を蒔いて育てるのではなく、ランナーと呼ばれるツルを育てて植え付けます。
  • 近縁種私たちが、日常食べているイチゴは以下の2種類が自然に交配してできた雑種です。
  • バージニアナ種(Fragaria verginiana)→アメリカ東部原産です。
  • チロエンシス種(Fragaria chiloensis)→南北アメリカ大陸に広く分布する。

イチゴは多年草

  • 適応
  • 下痢、消化管機能促進、利尿、緩下、肝臓強化、浄化、肌の保護
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • フルーツ、ジュースやスイーツのトッピング

イチゴは最も生活に溶け込んでいるハーブの一つですね

  • 用土
  • 1株当たりの用土量が少ないと管理が大変です、出来るだけ用土量を多めに(1株当たり2リットル以上)確保しましょう。
  • イチゴの根は肥料に弱いので、有機質(油粕、骨粉、腐葉土など)を20cm以上深く耕して土に混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • 植え付ける2週間前に1㎡当たり100~150gの苦土石灰をまいて、よく耕します。そして、1週間前に1㎡当たり堆肥2kgと、粒状肥料を150~200gを散布して、よく耕します。
  • イチゴの根は肥料に弱いので、有機質(油粕、骨粉、腐葉土など)を、20cm以上深く耕して土に混ぜ込んでおきます。

イチゴはバラ科の植物です

 

  • 苗で増やす
  • 苗が園芸店などに流通するのは、秋(9月中旬~11月上旬)、春(3月~4月)の年2シーズンです。
  • 手軽に栽培したい場合、10月頃に苗を購入して深めのプランターに植えつけましょう。翌年の春には収穫ができます。
  • 苗づくりをする場合、3月~4月に花つき苗を購入して植えつけます。初夏頃に株元からランナーが出てきたら、子株のランナーを切らないで、そのまま育てます。親株から1番目の子株は、大きくなりすぎているのと、親株の病気が感染している場合もあるので2番目以後の子株を使います。
  • 子株が大きく育ってきたら8月頃にランナーを切り離し、他所へ仮り上します。その後10月頃になったら定植します。

  • タネまきで増やす
  • 適期は4月~5月です。(最高気温が15~20℃の頃)
  • ビニールポットに用土を入れ、深さ2mm程度の小さな穴を開けて、タネを1粒ずつ入れて、薄めに土で覆います。(2mm以上深すぎると発芽しないので注意)
  • 25℃前後になると発芽しやすいので、日中は室内で日光の当たる窓際に置き、夜間は20℃前後を保つように管理します。(夜間の室温が高ければ屋外へ出すなど)このように寒暖の差がないと、発芽して生長しても、実がならないことがあります。
  • 株分けで増やす
  • 受粉の時期になると株から芽が出て、ランナーが伸びてきます。初期は養分の分散を避けるために切りとっておきましょう。
  • 来年用の苗は、6月以後に伸びてきたランナーで大丈夫です。
  • 植え替え・植え付け
  • 夏に苗を育て10月に植え付け、冬越しをしてから暖かくなった4月頃に花が開き5月に赤い実を付けます。植え付ける株間は50~60cmとり、植え付け後約1週間くらいで活着するまでは潅水をしてください。
  • 毎年実を付けますが、同じ株だと年々実が小さくなってしまいます。そのためにも毎年新しい株を育てて植え替えることが大切です。
  • 植え付けは、65型プランターで3~4株がよいでしょう。

イチゴは園芸品種です

  • 水やり
  • 乾燥が激しい場合は、タップリと水やりしてください。
  • 9月下旬~10月に植え付けます、株間は50~60cmとり、植え付け後約1週間くらいで活着するまでは水やりをしてください。

イチゴの手入れは何をすればいいの?

  • 手入れ
  • 栽培されている多くの品種は、9月下旬には花芽分化するので、11月以後は室内で上手に管理すると12月~1月には赤い実を付けます。イチゴは比較的寒さに強いので、室内でマイナス温度にならなければ冬越しは十分可能です。
  • 日中は出来るだけ高温になるよう(外気を遮断して保温をしておく状態で、ガラスやビニール越しに太陽に当てる)にして、夜は凍らないように管理します。
  • 問題は開花時の受粉です、自然の中では、ミツバチなどの昆虫が受粉の手助けをしてくれますが、室内では人為的に受粉を手助けする必要があります。ドライヤーで温風を離れた所から送風したり、筆で受粉させたりして作業を行います。受粉に最適な温度は、25℃前後の暖かい時が受粉率が高いといわれています。
  • 立春を過ぎると休眠していたイチゴの株は、葉も少しずつ緑色になり生長を開始します。冬の間に施した防寒保温対策をした資材を取り除き、枯れた葉や古い葉を取り除きましょう。
  • 病気→灰色カビ病、うどんこ病、根腐れ病
  • 害虫→アブラムシ、オンシツコナジラミ、ダニ類
  • 家庭で育てる場合 、当然ながら出来るだけ無農薬で育てたいと思われるでしょう。肥料を与えすぎたり、日当たりや風通しが悪かったり、排水の悪い土壌に植え付けた場合に病害虫が発生しやすくなるので植え付ける前の段階から育てるのによい環境を考えて栽培を始めましょう。

※ ハーブの栽培手入れ⇒トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。

  • 収穫
  • 開花してから、約1ヶ月後に収穫を迎えます。関東で5月中旬、以南では4月ではそれより早い時期が平均的です。
  • 外で育てている場合、実がなると野鳥がやって来て収穫する前に食べられてしまいます。あらかじめ野鳥対策も必要、そして湿気が多いとナメクジが出現することもあるので、忌避剤で対処してください。
  • 日当たり
  • 日当たりの良い場所を好みます。