• アンズ-apricot は、「万葉集」や平安時代の「本草和名」、「和名抄」に、カラモモと記されているそうです。
  • 日本に渡来したのは、平安時代より更にさかのぼるそうですが詳細は不明です。淡い紅色の花が開いて、2ヶ月位で4cm大の果実を付けます。熟した実は橙黄色になり、果汁タップリの果実になります。

ハーブ アンズ(杏)

花はウメに果実は桃に似ている

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  • 分類:バラ科・サクラ属 / 原産地:中国(国内で栽培されているのは東アジア系)
  • 学名:Prunus armeniaca
  • 別名:カラモモ(唐桃)、アプリコット、杏
  • 落葉小低木・耐寒性 / 草丈:5~6m
  • 開花期:3月中旬~4月 (葉が出る前に開花する、花姿はウメに似て美しい)
  • 栽培方法:地植え、鉢植え
  • 栽培ポイント
  • 地植えにすると、樹高が5m以上になる高木です。庭などに植えた家庭果樹の場合は、枝を切り詰めて3m程度に整えるのがよい。
  • アンズのように開花の時期が早い果樹は、不完全花となり、受粉をしにくいし、受粉しても受精をしにくいのです。さらに、花弁に異常があると昆虫の飛来が少なく、受粉が安定しにくく結実が少なくなります。
  • 基本的には自家結実する品種でも、実際には受粉樹を混植しないと結実が殆ど不可能なので、必ず混植をするようにします。受粉は、開花した花と花を軽くコスリ付けてやります。
  • 近縁種
  • おひさま→欧州種と在来種の交雑種で、120g前後の大実。果肉がしっかり詰まって、甘みも強く果汁タップリな品種。1本でも結実するが混植したほうがよい。
  • 信州大実→欧米種と在来種の交雑種で、70~120gの晩生果。軽い酸味があり生食、加工用ともに適する。1本でも結実するが混植したほうがよい。
  • ハーコット→カナダ生まれで、在来種に比べ酸味が穏やかで、甘みがあり生食に適している。80~100gと大実。果肉が柔らかく傷みやすく、日持ちし難い等で生産地での消費以外は高級フルーツとして、首都圏などの限られた店でのみ扱われている。自家結実性はあるが、混植したほうがよい。
  • 特徴
  • 中国原産のアンズは、東アジア系とヨーロッパ系に分けられます。
  • 日本で栽培されているものは、東アジア系の品種が大半を占めます。花色が白か淡桃色で、葉が開く前に開花します。
  • 東アジア系は、ウメ(梅)に近く果実は酸味が強いので、主に加工用に利用されています。
  • ヨーロッパ系は、甘みが強くそのまま食べられ、加工用にも適しています。堅い殻に覆われたタネの内部には、しずく型の白い核があり、これを加工して粉にした”杏仁霜(キョウニンソウ)”は、杏仁豆腐の香り付けに利用されます。

果実 杏(アンズ)

  • 適応
  • 喘息、咳、呼吸困難などの鎮咳薬
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 食用(ジャム、ブリザード、ドライフルーツ、缶詰)、アンズ酒
  • 用土
  • 鉢植えの場合、市販の果樹・花木用の培養土を用いるか、野菜用培養土と鹿沼土(中粒)を7:3で混ぜる。
  • 地植えの場合、深さ50cm位を掘り起こした土に腐葉土18リットルを混ぜ込んでおく。
  • 基本的には、水はけがよく、腐葉土などの有機質に富んでいて、やや粘土質の重い土が適しています。
  • 肥料
  • 萌芽前、果実肥大前、収穫後の年3回が目安です。(2月が萌芽前、4月が果実肥大前、そして6~7月頃が収穫後)
  • 施す肥料の種類は、萌芽前の2月には、多くのミネラルも含んでいる有機質肥料を施します。
  • 4月と6~7月は、速効性のある成分を多く含む化成肥料(8ー8ー8)がよいでしょう。果実の生育に影響するので毎年、忘れずに定期的に施しましょう。

アンズの植え付け・植え替えの適期は?

  • 植え付け・植え替え
  • 落葉期の12月~3月に作業します。
  • 植え付ける場所は、50cm位の深さでよく耕して、堆肥や鶏ふんなどの有機質肥料を混ぜ込んでおきます。
  • 接ぎ木部より上に土が被らないように植え付ける。
  • 植え付け後、鉢植えは25cm、地上の場合は50cmの高さで枝を切り詰める。分枝が多い苗木なら切り詰めなくてもよい。
  • 支柱を立て、しっかり固定する。たっぷりと水やりをする。
  • 鉢植えの場合、実が付くようになった翌年から2年に1回は、植え替えをします。

  • 接ぎ木で増やす
  • 適期は3月です。接ぎ木でふやします。

果実 杏(アンズ)

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと与えます。ただし、落葉期には与える量を減らして乾かし気味に管理します。
  • 地植えの場合、一度根付い手しまうと水を与える必要はありません。

アンズの手入れは何をすればいいの?

  • 手入れ
  • 剪定→適期は12月~翌年2月です。
  • 枝が込んでいる場所は間引きます。古枝になると、付け根付近に芽が付かず、果実も葉もない状態になるので付け根から切り取り、早めに若い枝に更新をします。
  • 短い結果枝(けっかし)を発生させるので、枝の先端は1/5程度しか切り返しません。
  • 人工授精→ほとんどの品種は、1株で実を付けますが受精を確実にするためには、複数の品種を植えた方が、実付きが安定します。ウメ、モモ、スモモの花粉でも実を結ぶので、これらの木が近くに植えてある方が結実しやすい。
  • 自然の環境ならば、花に昆虫が訪れ受粉させてくれます。もっと確実に結実させるためには、花が咲いて花粉が出ているのを、筆などを使って雌しべに花粉を付着させてやります。
  • 摘果(てっか)→開花した1ヶ月経ったら、余分な実を摘む作業(摘果)を行います。摘果をしないと、果実の生長が不十分だったり、熟する前にポトポト落下することがあります。
  • 実を多数付けすぎると株が養分の補給で疲れてしまい、翌年の実付きが悪くなる。葉が20枚あたり果実が1つを目安に、摘果しましょう。
  • 鉢植えの場合、7号~8号鉢で6~10果実を目安に残します。摘果後に市販の果実袋をかけておくと、病害虫から果実を守れます。
  • 病害虫の対策→黒星病、アブラムシ、コスカシバの幼虫などが対象です。春先のツボミや茎葉、果実が出てくる時期に早めに薬剤散布をして駆除をしましょう。
  • 特にコスカバの幼虫は、樹皮の内側に潜りこんで木を食い荒らす害虫です。幹から木くずの付いたヤニが出ていたら、被害にあっているので薬剤散布のほかに、ナイフなどで患部を削って捕まえ駆除しましょう。

※ ハーブの栽培手入れ⇒トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください

  • 収穫
  • 苗木から育てると3年~4年で実を付けるようになります。果実が色づき、柔らかくなったところが収穫の適期です。
  • 収穫時期は6月から7月頃です。熟せば熟すほど、甘くなるので出来る限り完熟してから収穫するのがコツです。
  • 完熟した実を放置しておくと木が傷むので、適期には収穫して冷蔵庫で保存するか、ジャムなどに加工しておきましょう。
  • 日当たり
  • 日当たりと、風通しのよい場所を好みます。
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