クサスギカズラ

アスパラガスの仲間だがこの種は鑑賞用として育てられている

◇分類:キジカクシ科(ユリ科)・クサスギカズラ属 / 原産地:日本、中国、台湾、朝鮮半島、ラオス、ベトナム
・別名:(和名:クサスギカズラ)、テンモンドウ(天門冬)
・学名:Asparagus cochinchinensis
・英名:Chinese Asparagus
・園芸分類:多年性草本
・草丈:200cm
・開花期:6月~7月 / 栽培方法:地植え、鉢植え

品種・系統
・セタケウス・ナヌス(A. setaceus ‘Nanus’)観葉アスパラガスの代表種です。半つる性タイプの園芸品種。羽毛状の葉状枝が密生して、フンワリとした羽毛のような品種です。和名でシノブボウキとも呼ぶはれる。
・デンシフロルス・スプレンゲリ(A. densiflorus ‘Sprengeri’)茎が四方に広がって垂れる下がるように伸びる品種。ハンギング(吊り鉢)仕立てに適しています。和名は、スギノハカズラといいます。
・デンシフロルス・メイリー(A. densiflorus ‘Myers’)茎は直立して50cm位に生長します。小枝が動物の尾っぽのように密に生えます。花材として利用される。
・アスパラゴイデス(A. asparagoides)茎がつる状で、他の植物などに絡みながら上へ伸びていきます。葉状枝は先端が尖り3cm位の卵形で、他の観葉アスパラガスとは、異なる姿をしています。別名は、メディオラやスマイラックスとも呼ばれます。光沢のある葉状枝は美しく、ブーケにも広く利用されています。
・タチテンモンドウ(立天門冬)(A. pygmaeus)鉢植えの場合、花壇の縁どりによく利用されます。茎は直立して20~30cmに生長します。色は淡いグリーンでよく茂ります。地下に紡錘形の球根(貯蔵根)を多数つくります。

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クサスギカズラ

葉のように見えるのは仮茎(葉状に変化した枝)なんだ!

アスパラガスは、ユーラシア大陸やアメリカ大陸と周辺の島々に約120種が自生しています。ここで紹介しているクサスギカズラは、観葉植物として栽培されている種で、野菜のアスパラガスとは別のクサスギカズラ属です。多くは東半球の乾燥地に分布していて、その種類は約300あるといわれます。
葉のように見えるのは、実際には仮茎(葉状に変化した枝)で、葉はウロコやトゲ状に退化した茎から出ている。地下には多肉質の根茎があります。
花は黄白色で、液果は径7mm程で汚白色に熟します。
種類が多く、実用的な用途があり総称して「アスパラガス」の名で呼ばれています。また、古代ギリシャ語で”細かく裂ける”という意味の、”アスパロガス”からきているという説もあります。

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適応
鎮咳(ちんがい)、利尿、通便、強壮薬
有効成分・アスパラギン、ベータ・シトステロール、デンプン、ブドウ糖、果糖を含む
生薬の天門冬(てんもんどう)を作出する。中国では抗がんの薬草として用いられている。

用土
赤玉土(小粒)6:腐葉土2:川砂2:の割合で混ぜ合わせた土を使います。

肥料
適期は4月中旬から10月です。
生育期に、肥料が切れると生長が鈍り、葉色が悪くなります。月に2~3回液体肥料を施すか、2ヶ月に1回固形肥料を施します。
生育の様子をみて量の加減をします。

クサスギカズラ

クサスギカズラの増やし方は!タネまき以外の方法は?

タネまきで増やす:赤く熟した果実からタネを採りだして、川砂の用土に蒔いたら発芽まで乾かさないよう管理します。適温は15℃前後です。
株分けで増やす:適期は5~6月、秋は9月下旬です。鉢から抜いた株を、根を傷めないように古い土をムリのない範囲で払い落としたら、株を2~3つに分け、鉢に植え分けます。
細かく分けすぎると、植えつけても生育不良になることがあるので、大きめに分けましょう。植え付け後は、しばらくの間は直接は日に当てないようにして、時間をかけて馴らします。苗はあまり流通していないようです。

植えつけ・植え替え
適期は5~6月です。
鉢植えの場合、根の生育が旺盛なので放っておくと根詰まりを起こすので毎年植え替えをしましょう。鉢から引き抜いたら、株についている古い土を1/3落としてから、根を切り詰めます。一回り大きな鉢に、新しい用土を入れて植え替えをしましょう。伸びすぎた茎葉も整えておきます。
鉢を大きくしたくない場合は、株分けをします。

クサスギカズラ

水やり
鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施しましょう。
アスパラガスは基本的に、乾燥に対する適応力が強く、根の部分がダンゴ状にふくらんで水分を蓄えることができます。逆に、過湿には弱く水の施しすぎには注意しましょう。長雨の時期には雨が当たらない場所に置きましょう。夏の高温期などは、極端に乾燥しないように、適時も水やりが必要です。

手入れ
・茎が伸びて、草姿が乱れたり大きくなりすぎたら切り詰めましょう。生育期寒中であれば、株元から思い切って全ての茎を刈り込んで新芽を出させて、新しい茎葉に更新してやるのもよいでしょう。新芽は茎の付け根や地下からも伸びてくるので、多少短めに切り戻しても問題ありません。
・病気:特にありません。
・害虫:ハダニ、カイガラムシ
春から秋にかけて、ハダニが発生しやすく繁殖力が旺盛なので、見つけ次第に薬剤散布を行いましょう。乾燥すると発生しやすいので霧吹きなどで水を散布してやります。
カイガラムシは風通しが悪いと発生することがあります。早期発見して幼虫のときに駆除しましょう。
枯れ落ちた葉や枝は、取り除いておきましょう。放置すると病害虫の発生の原因となります。

収穫
5月頃に、紡錘状の貯蔵根を堀おこし、水洗いして外皮を除き、蒸し器で30分程蒸したものを、天日で乾燥させます。これが生薬の天門冬(てんもんどう)です。

日当たり
常に日が当たるようにして育てましょう。日照不足になると、茎が徒長してヒョロヒョロになり、葉が落ちやすくなります。
ただい、真夏の直射日光に当たると葉焼けを起こしやすくなるので、明るい日陰に移動させましょう。
耐寒温度は3~5℃です。冬は室内などの日当たりのよい場所に置きます。もし、寒さで葉が落ちても根が生きていれば春になると新芽を出します。